ちょっと小説が書きたくなっただけ
俺のクラスには―葉崎るぅ―と言う変わった男の子がいる。自己紹介も短くて、背も小さい、でも髪は長くていっつも長袖を着ている。そのせいか肌は心配してしまうほどに白い、俺の周りいる文化部のやつと比較しても白い。あと細い、体重何キロなんだろう。
他にも変なとこるはある。
るぅはプールの授業をいつも休む。
るぅはいつもマスクをしている。
るぅはいつも昼休みになるとどこかに行ってしまう。
るぅは2年の先輩達に気に入られている。
るぅはマスクを取ろうとするとすごく取り乱す。
るぅはやっぱり変。
こんなことを考えてるうちに家に着いてしまった
「ただいm「ッねぇやめてよ!!」 !?驚いて振り向くと、るぅが居た、少し前の授業参観に父親と一緒に来ていた母親の腕を掴んで泣いている。
「ただ自転車で転んだだけなの!」「それでこんな手形が付きますか!?腕を強く掴まれないとこんな跡は付かないの!!」「違う、、違うからぁ!!」「学校行ってお母さん直談判してくるから!!!」「やめてったら、やめてよ!!」
何やら言い争ってるようだ。怪我ひとつで大袈裟だなぁとも思ったが、るぅの腕を初めて見た、腕には無数の痣や切り傷がある。
「るぅちゃんが来てくれないならお母さん一人で行くわ!!!」 そう言ってるぅの母親はるぅの腕を振り払う、るぅが反動で転ぶ。
「、、、っ!待って!!」 るぅの言葉を無視してるぅの母親は学校の方向へ走って行ってしまった
「なぁ、、、へーきか?」思わず、話しかけてしまった。「、、、平気な訳ない」 るぅは泣いている「何があったんだよ、あれ 、お母さん?」「そう、怪我しただけなのに、大袈裟なの、いつも、いつもそう、ちょっと成績下がったり、病気なっただけで、すごく取り乱して 、慌てて、何かに怒る、怒って欲しくないのに、僕のこと考えてるフリして、何も考えてない、分かってない。」「てか、追いかけなくていいの?さっきあんなに止めてたのに、」「もういい、もう、いい」 泣き止んでたのに、また泣きだした。
るぅがその場のうずくまる
酷く取り乱しているように見える
「お、おい!どうしたんだよ」「センパイ達にバレたらどうしよぉぅぅ゙」「先輩?」「なんで、もっ、なんもッ、うあ、うわあぁッ、あああああ!」「落ち着け、深呼吸しろ、深呼吸」「ひっ、ひぃ、はっはッふぁっ、、ひ」「なぁ、落ち着け」「ひ、はーッひーッはーッはー、はー」「落ち着いたか?」「う、うん、ちょっと、だいぶ、平気、なった」
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「学校、お父さんにしか言ってないけど、先輩がね、ちょっと、叩いたり、してくるの、」
初めて聞いた、るぅがいじめられてるなんて
でも、考えれば辻褄は合う
プールの授業をいつも休むのは、怪我した体が見られないように。
いつもマスクをしているのは、顔の傷が見られないように。
昼休みにどこかに行くのは、先輩に呼ばれて、これ以上酷いことされないように、仕方なく行っていた。
2年の先輩に気に入られているのは、いじめやすいと思われたから。
マスクを取られると取り乱すのは、傷がバレたら、大事になるから。
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結局るぅは一人で家に帰ってしまった
どうなるだろうか、
るぅも
学校も
2年の先輩も
俺も、どうなるだろう。
るぅは明日も学校に来るだろうか、俺は明日、学校に行けるだろうか。
明日もるぅは、虐められるだろうか、
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学校に行くと2年の5人がるぅの母親(フユナって言うらしい)に怒鳴られていた、先生数人に取り押さえられながら
「あんだたぢのせいよ!!!あんたら゙のせい゙でるぅぢゃんば怪我じたの゙よぉ゙!!!!死゙ねぇ゙!!!責任どっで死ね゙ぇ!!!!」
「落ち着いてください、あっちで、あっちで話しましょう」
「邪魔よあんたらもぉ!!!るぅちゃんどこよ!!!出しなさいよ!!!!」
昇降口前で怒鳴るもんだから、何人かの生徒は学校に入ることが出来なかった。俺は別に気にせず入った。
教室に入ってしばらくするとるぅが先生と一緒に入ってきた。
「あっおはよぉございまぁす」「おはよ」
間が空く
「先生となんか話してたの」「うん、お母さんの事」「そかぁ」
「なんか言うとった?」「あんま聞いてなかった、なんか「しばらく何とか距離を置いた方がいい」って、お母さんとも、センパイとも」「そかぁ、大変だな」「うん」
他に誰も居ない教室
外から聞こえる怒号
こんな日でもいつも通りのるぅ君は、やっぱり変わってる。