【小説】放課後の夜
1話
私の名前は九条結衣。どこにでもいる、普通の女子高校生。
今日も朝が来て、学校に行く時間が来る。
「いってきま〜す!」
元気よく挨拶をする。
家は、学校から近くも遠くもない場所にある。
「あっおはよ!」
同級生に挨拶をする。
「ゆいちゃんおはよ〜!」
返事をしてくれる。
特に変哲もない。いつもの日常だ。
あっ。
歩く足を速めた。
「..おはよ」
そう彼女の耳元で囁いた。
「ん..おはよ」
目を見て返事をしてくれる。
この子は木下凛。私の恋人。
学校では関わりを持つことはない。
時間が経って、学校につく。
「おはよーございまーす」
そう言いながら教室へ入った。
「ねね!ゆいちゃん!今日の授業って、なんだっけ?」
そう聞かれた。
「今日は・・・」
と、今日の授業を教えてあげた。
「ありがと!まじ感謝!」
感謝をされる。
「いやいや〜どういたしまして〜」
正直、この子といると疲れる。
でも今日は、私にとって凄く大切で、素敵な日になると思う。
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私は木下凛。高校2年生。
クラスでは、あまり目立たない存在。いや、目立ちたくないだけ。
今日も、いつもの時間。いつもの道のり。いつもの歩幅。
ゆったりと歩いて登校していた。
「...おはよ」
いつ聞いても落ち着く結衣の声。
「ん...おはよ」
目を見つめて結衣に返事をした。
一日の楽しみの一つ。それは、結衣の声を一番近くで聞けること。
そして、今日は凄く大切な日。結衣、どんな反応するかな。
色々考え事をしていると学校についていた。
学校では結衣とは話さない。何故そうするかと言うと、
私達は、学年成績上位。学校内でいちゃつくと授業で得た知識を忘れてしまうんじゃないか。
って結衣が言ってきたの。
結衣は心配性だから。でも、そんなところも愛らしい。
今日の授業には集中しよう。だって今日は私達が出会った日。
私達が出会わないと、今の私達はいない。
楽しみだなぁ。結衣、驚くだろうな。
…、やっぱり結衣は大変だな。
クラスの人達からの人望が厚くて、明るく振る舞っているけど、本当は自信がない。
二人っきりの時には弱音を吐くこともあった。
そんな結衣だからこそ、考えること、思うことがあるんだろうな。って私は思う。
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