【小説】東方聖夜祭~幻想クリスマス
こんにちは。稗田阿求です。
最近寒いですね。それに人里もだんだんとクリスマスらしくなってきました。
え?クリスマスはもう幻想入りしているのか、外の世界にもまだクリスマスはある?
ふふ、此処、幻想郷はその名の通りあなたたちが暮らす外の世界で幻想となったものが存在するところですから、そう思うのも無理はありません。
突然ですが、あなたたちはクリスマスの本当の意味を知っていますか?
そっちの世界では、やれ「リア充」がどうとか、「サンタクロース」がこうとか・・・
本当の意味を、忘れていませんか?
・・・そう、クリスマスの由来は、もはや幻想と等しくなってしまったのです。
良かったら、幻想郷の皆さんの幻想クリスマスも、覗いて行きません?
霊夢の場合
「はあ~~~~~っ、なんなのよこの雪の量~!」
今日は、聖なる夜の日で、あるのだが・・・
そんな事はお構いなしで、雪は降る。
そして、心なしか巫女さんの機嫌も、悪くなるのだった。
霊夢「最近異変もあんまり起きないし、暇でしょうがないのよ・・・
しょうがないけど・・・
雪かきしたいとは一言も言ってないわよ、ったく・・・」
数年に一度レベルの豪雪だろうか。
彼女の住む神社はそこまで雪には強くないのだ。
???「あらあら、大変そうね~。霊夢」
霊夢「げ、雪の数倍はめんどくさい奴が来た。」
紫「まぁ、ご挨拶ですこと。」
は~、なんか今日ついてないな・・・
紫「そういえば。この雪で忘れてるかもしれないけど、今日はクリスマスイブよ?」
霊夢「何、話そらしてんのよ、また春雪異変でも起きた?」
紫「・・・それは幽々子に言って貰えませんこと?」
霊夢「はぁ、ともかく帰った帰った。私だって忙しいの」
紫「・・・・まぁ今日は珍しく忙しそうですし、この辺でお暇するわ。」
バシュン(スキマで帰る音)
霊夢「・・・珍しくは、余計よ」
はあ、余計な時間使っちゃった。・・・
・・・クリスマスって、十字架に磔られた聖者の誕生祭だったかしら。
春雪異変で思い出したけど、その前の紅霧異変。
解決したのは夏だったけど、何故かその年の冬も、果ては今まで、紅魔館とは関係が続いている。
ああ、そういえば。
その年の今日、紅魔館の主が変な知識入れて宴をしてたんだっけ。
何故か私や魔理沙も呼ばれて。
皆で馬鹿騒ぎして・・・
今みたいな孤独もいいけど、幻想郷の面々は皆宴好きなのだ。
紅魔館の住人たちの場合
レミリア「咲夜ー、ちょっと来てー。」
咲夜「はい、なんでしょうか」
レミリア「今日は、クリスマスイブよ。
宴でもしましょうか。」
お嬢様は幻想郷の中でも、とりわけ宴好きだ。
そういえばこの前も、あの時も、その前も・・・
とにかく、何かと理由をつけて宴を開く。
咲夜「承知致しました。」
よくぞそんなに理由が思いつくものだなあとついつい、ある意味毎回感心してしまう。
咲夜「お嬢様がそういうと思い、作っておきました。これ。」
レミリア「ん・・・?あら、これはあれね。外の世界にいた時見た。
サンタクロースの衣装ね。」
お嬢様のことだから、だいたい何かの記念日には宴を開くと
最近は予想もできるようになってきた。
レミリア「二着分あるけど、こっちはフランの分かしら。なんとなくデザインで分かるわ」
咲夜「はい。妹様のお気に召すかはわかりませんが、少ないよりは多い方が良いのです」
そう。今回は妹様の分も作っておいた。
やはり姉妹ということで、お揃いにすると可愛さ倍増ですからね!
レミリア「じゃあ私、フランにこれを着るか聞いてくるわね~」
おっと。いつの間にお嬢様は衣装を着られていました。
うん。サイズもばっちり。成功です。
???「さーくーやー!」
あら?もう?
フラン「これ、なかなか可愛いわ!早速着てみたんだけど、どう?」
あーあーあー、コスプレをされたお嬢様と妹様のツーショット・・・
本当は全力で写真におさめまくりたい程眼福なのですが、仕事中なのでそれも出来ず。
咲夜「とても、似合っておいでですよ。」
精一杯感情をこめて、それだけ言ったのですが、
お嬢様と妹様には、しっかり伝わったようで。
降り続く外の雪とは正反対の
暖かい満面の笑みを見せて頂いた。
魔理沙の場合
うっひゃー、寒ー。
雪は降り続く。
本当に沢山積もったなぁ・・・
もう少し茸を集めていたかったが、さすがにもう限界。寒い。
震えながら箒で飛ぶ。
あれ、でも飛ぶと風を受けるから余計に寒いか?
なんて考えつつ家路についているのだが・・・
魔理沙「あ、雪だるま。」
成程、ここまで雪が多ければ雪だるまもさぞ作りやすかろう。
積もっても、量がなきゃ作れないもんだからなぁ、案外・・・
魔理沙「でも、何所か寂しいな・・・」
顔はついている。しかし当たり前なのだが真っ白だ。
何か彩りが欲しい。
そうだ!
前に博麗神社で私の帽子のリボンが破れて、その時霊夢にリボンを貸してもらったんだ。
それがある。
正直返し忘れていたものだが、まぁあいつ、リボン沢山持ってるしなんとかなるだろ(-_-;
家に爆速で帰り、リボンを取って戻ってきた。
予め蝶結びを作って、それを頭にのせてやる。
おお、わりといい感じかも。
じゃあ後は・・・
マフラーでも巻いてやろうかな。それっぽいし。
あと腕の木の枝もつけるか。
春になれば溶ける、幻。
だがそれにこうしてかまうのも、たまにはいいと思った。
阿求の自室
どうでした?
幻想のクリスマスもなかなか悪くないと思います。
・・・たまには、幻にも、かまって下さいね。
それでは、また何処かの幻想(ゆめ)で。
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クリスマス総選挙に応募する(つもりだった)小説です。
短編集的なノリ(?)です
小説書くの上手くない?w
俺でも分かるキャラ多めに書かれてて理解しやすかった!
>>8
上手くない!
あと有名キャラばっかでてくるのはただ書きやすいからです(
>>10
小説って、一歩間違えればただの「説明文」になりかねないのが怖いところ
私が初めて書いた小説がまさにそれ
>>12
別に、ユーザーページ漁ってればみつかると思いますけど
くそだよ!()