意味が分かると怖い話
〈ホテルの一室〉
出張先で泊まるホテルには同僚が「出るぞ~」って散々脅していたところだった。
夜、ビビリな俺はgkbrでベッドに入っていた。
すると案の定、深夜にドアをノックする音が聞こえる。
ホテルの人かな? と思ったが、こんな時間に、しかも無言で、ノックし続ける訳がない。
もうドアスコープを覗くことも怖くて、ひたすらノックの音がする中をベッドに潜って我慢した。
夜が明け、ノックが止んだ後に俺はすぐチェックアウトした。
結局一睡も出来ず、出張の疲れから肩がこって全身がダルい。
出張から帰ってきて、同僚にノックの話をすると「やっぱり出たか」とこんな話をしてくれた。
そのホテルは以前火事になり、逃げ遅れた人がいたという。
その人は、運悪く部屋の中に閉じこめられて、そのまま亡くなったそうだ。
あぁ、よかった。
ドアを開けていたら、今頃どうなっていたことか・・・。
>>1201
逃げ遅れてしまった方って室内に閉じ込められてしまったんですよね?
え、ならその方って室内にいません?
〈熱狂的ファン〉
女は、ある韓流アイドルグループのメンバーAに夢中だった。
女自身は若いが、グループ発足当時からの古株で、特に推しのAを1番長く見守ってきた。
Aが出演するイベントには毎回必ず参加し、バイトで稼いだ金もAのグッズや写真集やDVDに全額注ぎ込むのが当たり前になっていた。
熱狂的にのめり込む女のその姿は、他のファン達の間でも有名になっているほどだった。
ある日のこと。
その日は、Aの誕生日イベントだった。
女が当然のようにイベントに参加し握手待ちの列に並んでいると、Aのマネージャーが話し掛けてきた。
「女様、いつもありがとうございます」
毎回イベントに顔を出し、その度に数万円~数十万円単位でグッズを購入する女は、すっかり関係者とも顔馴染みになっていた。
マネージャーと挨拶している内に自分の番が回ってきた。
「Wow!!今日も来てくれてアリガトウ!キミに会えるのを楽しみにしてたヨ!」
自分だけに向けられた満面の笑みに、女はこの上ない至福を感じていた。
「誕生日おめでとう!私もすっごく楽しみにしてたよ!これからもずっと見守っていくからね!」
・・・そんなイベントの数日後。
Aが宿泊ホテルの一室で、滅多刺しにされて杀殳された。
犯人は、あの女だった。
目撃証言や監視カメラから、女がホテルに侵入したことが割り出され、抵抗することもなく逮捕された。
「何故あんなことをしたんだ?」
刑事からの質問に、女は悪びれることもなく応えた。
「だって、ずっと暗かったから。Aなら大切にしてくれると思ったのに裏切られた。だからお仕置きしただけよ」
>>1205
んー?なんかこの方、ストーカー感が抜けませんよね。
○しちゃってる時点で普通じゃないですし
このプレゼントとか、変なの入ってそう。小型カメラとか。なんか盗撮とかしようとか思いそう。
>>1208
正解です!
はっきり書かれていませんが、「誕生日イベント」「Aなら大切にしてくれる」ということから、この人は誕生日プレゼントを渡していたようですね。
そして、杀殳害動機に「暗かったから」という意味深長セリフ。
この人の「見守りたい」性格なら、プレゼントに隠しカメラでも仕掛けていたんでしょう。
しかし、カメラは暗いまま→プレゼントは未開封→Aは受け取り拒否→古参ファンである自分の気持ちを裏切った→最低なアイドル→だから杀殳す!、・・・という完璧な方程式()が成り立ったようです。
※現実でも、芸能人にプレゼントやバレンタインチョコを渡しても、カメラや毒が仕込まれているかもしれないので、廃棄する場合があるそうです。
〈夏の暑い夜〉
その日は熱帯夜だった。
あまりの暑さで寝られない俺は散歩に出た。
近所の人も何人か出ているようだ。
そんなとき、悲鳴が聞こえてきた。
何事かと思ったが、あることに思い至った。
そういや、もうそんな時期か。
散歩を続けていると、向こうから少年達が歩いてきた。
子供がこんな時間帯に出歩くなんて。
大人として注意してやろうと近付くと、いきなり少年達の1人が絶叫しながら逃走。
それにつられて他の子達も逃げて行った。
周りには石ばかり。
ぶつかって怪我をしないか心配だった。
>>1212
あーね墓石ね
何人か出てる→幽霊として
肝試しできた少年が本当の幽霊と出会って驚いている
>>1213
正解です!
因みに、近所の人(幽霊)が見えている主人公自身も幽霊なんでしょう。
自宅(墓)について喋ってないですし、近付いた少年達に驚かれていますし、おすし。
〈運命の数字〉
3月。
寒さの中にも春の陽気がちらつき始める季節。
ここは東京。
憧れの街、憧れの駅。
賑やかな駅のホームで電車を待つ人々。
私もその中の1人。
私は小さな紙が入った御守りを握り締める。
今日は、誰にとっても忘れられない日になる。
4月。
新しい春に人々は様々な想いを寄せる。
ここは東京。
憧れた街、憧れた駅。
賑やかな駅のホームで電車を待つ人々。
私もその中の1人。
私は御守りに入れていた小さな紙を取り出す。
その時、電話をする声が聞こえた。
「あ、電車来たみたい。じゃS駅に12時ね」
多分、君はそれに間に合わない。
一層賑やかになるホーム。
運命の数字が書かれた小さな紙が宙を舞った。
~ヒント~
主人公は東京のことを、3月時点では「憧れの街」と希望を持って言っていますが、4月になると「憧れた街」と過去形になってます。
3月に何か心情が変化することがあり、その結果4月に何かが起きてしまったようです。
>>1221
たぶん、間に合わない=語り手が自○してしまい、電車が運行停止になる?
>>1222
ほぼ正解です。
「あ、電車来たみたい。じゃS駅に12時ね」
多分、君はそれに間に合わない。
一層賑やかになるホーム。
↑で、ホームから飛び込み自杀殳をして悲鳴に包まれているのが分かりますね。
〈唯一の味方〉
私は中学生の頃、イジメられていた。
でも、トラウマになってはいない。
花ちゃんという女の子のお蔭だ。
花ちゃんは可愛くて、頭が良くて、運動も出来て、人気者だった。
クラス全員に無視される中、花ちゃんだけは優しく話し掛けてくれた。
私とは違って友達も大勢いたので、私とずっと一緒にいてもらうことはできなかったが、他の子と話している時も私の方を見てニッコリ笑ってくれたりした。
そんな花ちゃんが、突然転校することになった。
花ちゃんがいてくれたから、辛くても頑張れたのに、これからどうなってしまうんだろう……。
そう思っていたが、花ちゃんが転校して間もなく、クラスの皆がイジメを謝ってくれて打ち解けることができた。
きっと人気者の花ちゃんが、転校する前にイジメなんてやめなさい!とか皆に言ってくれたんだと思う。
それから10年以上も経つ。
私も中学校卒業と同時に、親の転勤に付いて行く形で他県の高校に進学した。
あれから花ちゃんともクラスの皆とも会ってないけど、成人した今でも花ちゃんにはとても感謝している。
>>1228
いくら人気者でも一言でいじめを止められます?
あの、思ったんですけど逆に花さんが主犯格の可能性は?
>>1229
正解です!
花ちゃんはクラスメイトを裏で支配してイジメっ子役をさせて、自分はイジメられっ子(語り手)を守るヒーロー役をして楽しんでいたようです。
花ちゃんが転校した後なのに誰も真実を告げられないことを考えると、花ちゃんの支配力の恐ろしさがわかります。
〈お先に〉
私には親友とも呼ぶべき存在がいた。
鈴木結愛(すずきゆあ)という。
だけど、五年ほど前に鈴木結愛はいなくなった……。
ただ一言、消える直前、私に『お先に』と告げて消えたんだ。
それ以来、私も彼女に会うことはなかった……。
しかし、数日前のこと。
見覚えのある一人の女性が私の前に現れた。
その女性は、疲れた表情ながら薄く微笑んでいた。
その笑顔は、まさしくいなくなったはずの彼女だった。
私が声をかけようとしたとき、その背後に見えてしまった。
にこりと笑う、彼女に似たもう一つの顔が……。
~ヒント~
実はオカルトでもホラーでもありません。
あなたの身の回りで普通に起きていることを、怖く言い換えているだけです。
※語り手にとっては、本当に恐怖だったのでしょうが。
>>1240
人間は脱皮しませんし、こういうこと(※着ぐるみを脱ぐ等)でもないです!
もっと一般的で身近なことです!
>>1242
え〜、鈴木結愛さんではないってこと?
ダメだ。ぜんっぜんわかんない
残念ながら看破しそうにない雰囲気なので、正解発表です!
〈お先に〉~解答編~
①鈴木結愛さんは、五年前に結婚して名字が変わっていたんです。なので「鈴木結愛」という名前の人物は居なくなった扱いになりました。
②そして、数日前に出会った結愛さんの背後に居た「彼女に似たもう一つの顔」というのは、背中におんぶしていた彼女の赤ちゃんのことですね。
③更に、こんな怖い文章になった理由は「お先に」という言葉で分かりますね。そうです、語り手は未婚者なんです。先に親友に結婚され、今は子供まで産まれているのに、自分は現在も結婚すらしていない状況にショックを受けてしまったためです。
※一部改編してますが、元ネタは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』です。
〈DV〉
いつも痣を作って登校する少女がいる。
母親にも同じような傷跡があったので父親のDVが噂されていた。
ある時遂に骨折してきた少女を見た教師が警察に通報。父親は逮捕された。
その際母親が「夫を連れて行かないで」と叫んでいた。
その後母親は死んだ。

