暇時間に書いた小説#2
誘拐なんて縁の遠いものだと思っていた。
しかし意外にも自分がされてしまうとは考えてもいなかった。
今は車に乗せられている目隠しもさせられているため外は全く見えない。
しばらく待っていたら運転手が「早く降りろ」と言ってきた。
声からするに、男らしい。
車から降りると目隠しを外された。
「ここは何だ?」
思わず男に聞いてしまった。
しかし男は何もいうことはなく、建物の中に入れと言わんばかりに
俺を押してきた。
中はほぼ刑務所だった。
それも牢獄が並んでいるところ。
牢獄の中には子供から大人まで様々な人が入っていて、こちらを物珍しく見ている。
自分もここに入るのかと思うと怖くなって走り出した。
そうして走っていたら案外すぐ別の場所へたどり着いた。
そこは一気に雰囲気が変わって秘密基地のようだった。
白い壁にパソコンやタブレット端末と言ったものから、
冷蔵庫まで置いてある。
中には1人しかおらずしかも女だった。
俺が口を開く前に女が言った。
「ようこそ、地球防衛軍へ」
「は?」
それが一番最初の感想だった。
「自称な」
ついさっき俺をここに連れてきた奴が言った。
そして驚くことに2人は俺と同い年で16ということや
地球防衛軍とはなんなのかについても説明してもらった。
(自称)地球防衛軍とは特殊能力を使い悪いことをしてる犯罪者を確保するのが目的で
隊員は2人しかおらず、そろそろ新しい隊員が欲しかったのだ。
犯罪者の中には強い特殊能力持ちの者もいるから強い能力持ちがいいので、僕が選ばれた。
ちなみに(自称)地球防衛軍のリーダー?の名前は雪風 凛羅、もう1人の男、如月 鬼牙とは幼馴染らしい
雪風 凛羅と聞いて殺人鬼の名じゃないかと反応してしまったが、
これは犯罪者を捉えているとこを見られてしまい監禁してるとか言われてるというわけだ。
そして鬼牙の能力は相手の欲を操る能力だ。