【小説】怖い話・人面犬と俺1
俺は仕事帰り、煙草を買う為にコンビニによった。
近所にある行きつけのコンビニだ。
だが、その日、見慣れないものを見つけた。
ダンボール箱だ。
小さい尻尾がチロチロと覗いている。
俺は何年か前に子猫を保護したのを思い出し、中にいる猫がビビらないようにそっと近寄った。
ダンボール箱の中をそっと覗く。
息を飲んだ。
胴体、つまり俺から見えていた尻尾の部分は犬だった。
だが、顔が明らかに違う。
暗いからでは無い。
整った人の顔がついていた。
必死の思いでコンビニに入る。
なんて呑気な入店音なんだ、そう思った。
煙草を買ってさっさと帰ろう、車で来ているんだ、車に入れば安全だ。
そう思った。
だがそういう訳でも無かった。
店から出て車の前に立った。
ヤツが居た。
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