恋愛小説「狼と戌 光と影編」三話
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⚠小説のトピ画は、「スプラッター集団 匿名3!!! 」さんのトピ画をもとに作成しました。
初めての高校は、モヤモヤで始まって、変わらずモヤモヤで終わってしまった。
どんなことをしたかも覚えていない。ずっとぼーっとしてたようにしか見えなかっただろう。
また高校も、誰も友達がいないままで終わるのか。これならいっそのこと翠と交流しないほうが良かったのか。
一日中頭の中に渦が巻いていた。
そして次の日。朝に流石に親に心配された。
「嫌なことでもあったのか?」
「悲しいことがあったのか?」
似たような質問が飛び交った後、自分はただ、大丈夫だよ、と返すしかなかった。
今日こそは、しっかりとした生活を送ったほうが良いのでは、という考えが少しあった。
教室のドアを開けて、中にはいる。見たことのない顔つきの奴らが集まっている。
教師が入ってきてから、周りのざわつきは収まり、みんなが着席した。そしてすぐにも立たぬうちに出席を取り始めた。
自分の席は窓際だった。小学校の時とは違った。ざわついていた奴らは、そこまでに光に当たってなかった。
そんなしょうもない事を考えながら、自分の名前が呼ばれた気がした。ぼーっとしていても、自分の名前ぐらいは聞こえるものだ。
「灰垣健二!」
とりあえず急いで「はい」と答えることで精一杯だった。
その後、聞き慣れた言葉を聞いた。
「外間翠は...今日も欠席か」
そうだった。その声は本当にあの名前だった。外間が、同じクラスだった。
でも外間は来ていない。昨日来ていたのかもわからない。
自分は急いで目を窓に向けた。太陽の日差しが強いけれど、無視して見続けた。
自分は、とても弱かった。
ようやく主人公の名前が明らかになりましたね。
そういや最近、リア友に「恋愛要素少なくね?」って言われたんで急いで恋愛要素を追加した
はい。トピ画は「スプラッター集団 匿名3!!!」さんの「愛した君へ」という小説のトピ画を参考にして作りました。