【読切】桃色の太陽と白い兎
⚠︎ ATTENTION ⚠︎
•irxs 桃白(感動系)
•nmmn 、二次創作
•純粋様 地雷様 自衛お願い致します。
•「」(🍣 様)『』(🐰 様)
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趣味で始めたものだった。
とある歌ってみた合唱企画でRAPをしていたら、
「君、RAPすごいね!!歌い手グループとか興味ない?」
そう言われた。
『グループか…』
当時、誰よりもSNSのフォロワーが少なかった俺。
歌ってみたを投稿してもなかなか伸びない。
自信を無くしていた頃にそんな話をされても、と困っていた。
俺は普通の大学生。
なんとなく毎日を過ごして、
大きな決断は自分でしないで誰かに合わせて、
特に大きな野望や夢もなくて、
だから死ぬ気で頑張ったような経験もなくて、
それでも毎日が幸せで。
そんな日々が続くといいなと思ってる、そんな学生。
だけど、グループに誘ってくれた彼が理想としていたのは”普通の大学生”じゃ着いて来れないような内容だった。
それを察して、
『ないちゃん、俺就職先決まってんねんけどグループ組んで大丈夫かな…?』
そんな相談を彼にしてみた。
一般的なサラリーマン、普通の社会人の生活はしていないから、
これまで”普通の大学生”として生きてきて、
これからは”普通の社会人”になる。
そう思っていた俺にとっては衝撃的な環境だった。
『どないしよ…』
グループを組むときっと”普通の社会人”としての生活はできない。
家族とも離れないといけないのかも。
俺の気持ちはずっと揺れていた。
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俺が就職する所は本当にやりたい事ではなかった。
本当は音楽で、RAPでやっていきたい。
それを言った途端、彼に熱弁された事は言うまでもない。
それくらいの熱量を音楽に捧げてるんだな、と一瞬で分かる程に。
当時、歌い手グループが沢山結成されて解散して、というのを繰り返していた時代だった事もあり、グループを組むのに抵抗があった。
でも、他メンバーが活動に対して今までにみた事ないくらい打ち込んでいる姿を見たり、
彼が示すグループの方向性や夢、実現するための具体的な方法を聞いたりしているうちについて行こうと思うようになった。
『俺決めたわ!!活動頑張りますっ!!』
それが、俺が”歌い手”として生きていく決断を決めた瞬間だった。
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今となっては武道館ライブ寸前まで来ている。
これは彼が結成する前に言った事を本当に実現させようと思っているから。
彼がいたから、みんながいたから、今の”初兎”がいる。
初めてマイクを持った日、
初めてステージに立った日。
1日1日を大切に生きて、
未来で思い出話でもしようね。
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2日分を詰め込みました✨(
行ってきますっ
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