けもフレバックルーム 第2話 「内部探索」
今回の登場人物
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ジョン・ピーター・フィン・キム
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時は流れ8月15日14時20分 A-sync社 第二実験棟
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第二実験棟に開かれたバックルームへの扉に向かう探索班達。
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研究員一同が見守る中、彼ら四人は扉の前に並んだ。
あと一歩足を踏み出せばバックルームだ。
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キム「………はぁ…まさかこんな不気味な世界で一週間も暮らす事になるなんて………」
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探索班の一人、キムが不安そうな顔でバックルーム内部を眺めている。
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フィン「………短期間の調査ならともかく一週間も滞在する事になるとはな……キムが不安な気持ちになるのも分かるな……」
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不安そうにしているキムに同情するフィン。
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ピーター「……確かに急に予定変更されても困るよな……」
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何故彼らがこんなにも不安な表情を浮かべて居るのか?それは彼らが上層部の急な予定変更により探索期間を一週間に変更されたからで有る(元々は二日間の予定だった)、突然の予定変更に疑問を感じた彼らは、上層部の人間に理由を伺ったのだが、質問に対する返答は『極秘情報が含まれるから話せない』だった、理由も不明な予定変更と不気味な異世界での長期間探索に皆不安を感じているのだ。
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ジョン「……皆んなが不安になる気持ちも解るけどさ、もう此処まで来ちまったんだ……行くしか無いだろ」
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リーダーのジョンが不安を感じて居るメンバーを宥める。
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ピーター「それもそうだな……よし、もう行こう、此処でグダグダしててもしょうがないし」
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フィン「あぁ、そうだな」
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キム「うわぁ……まじかぁ……」
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意を決した彼ら(一人を除く)はバックルームの内部探索を開始した____
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____8月15日17時20分 バックルーム内部
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バックルームの探索を開始してから約3時間が経過
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ピーター「う〜ん……全然進展がないなぁ………」
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かれこれ3時間ほどバックルームを探索しているが全くと言っていい程進展がない、ただひたすら黄色い部屋を進んでいくだけである。
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フィン「なぁ、本当に一週間も探索する必要有るのか?これだけ探しても何も無いなら本当に何も無いんじゃ無いか?」
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フィンが退屈そうにジョンに尋ねる。
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ジョン「……そうだなぁ……このまま一週間探索して何も成果が得られなかったら上層部に怒られるだろうし……だからといって勝手に引き返すのもなぁ……」
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リーダーのジョンは判断に悩んでいる
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ピーター「本部と通信が取れなくなったのが痛いなぁ……」
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探索を始めてから一時間程経過した頃だろうか、本部と連絡が取れなくなってしまった、そのせいで本部から帰還の許可を得る事が出来ないのである。
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キム「……ジョンさん、此処は一度引き返して再度別のルートを探索をしませんか?、たまたま俺たちが探索して居る場所に何も無いだけの可能性も有りますし、事情を説明すれば上層部の人も許してくれますよきっと」
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キムが悩んで居るジョンに提案した。
本部と連絡は取れないが現実世界にロープを繋げて帰り道を分かるようにしてあるので本部に帰ろうと思えば帰ることが出来る。
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ジョン「……う〜ん、そうだな……………一度帰るか、うん、一度帰ろう、何も無い所を探しても意味ないしな、よし、全員帰るぞ、フィン、ロープを回収しながら帰還だ」
フィン「オーケー、んじゃ帰るか…………あれ……?」
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何かに気付いたのか突然フィンが焦りながらロープを巻き上げる。
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ピーター「どうした?フィン、なんでそんなにロープ引っ張ってるんだ?」
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フィン「……いや、おかしい、このロープは向こう側にしっかり固定されてるんだ……こんなに引っ張る事が出来る筈が………………」
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その時、歩いて来た通路の曲がり角からヒョイッとロープの切れ端がこっちに向かって滑って来た____
___そして、彼らは目の前の光景に絶望した。
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ピーター「……オイ……ウソだろ……」
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キム「………なん……で………?」
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ジョン「ッ!………嘘だ…………ロープが…………切れてるだと…………!?」
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彼らは唯一の帰り道を失った…………
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どうも放浪者です、少し遅れましたがけもフレバックルーム
第2話です、今回は少しだけ書き方を変えてみました(キャラクターのセリフの前に名前を付け加えた)