『小説』生きる意味

2 2023/04/04 13:37

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バシャッ

あ、寒っ

季節は冬

でも、そんなの関係ないんだって

いじめっ子はただのいたずらだって思って

いじめだって思ってないの

「あははw」

「ちょっとぉーやめてあげなよぉw」

「かかるのが悪いでしょうがw」

「確かにw」

生きるのって疲れる

だって、生きる意味だって分からない

死んでも何も無くなるだけ、この辛い日々を終わらせられるんでしょ_

「羽音がいてくれるだけで幸せ_だから辛くても、死なないで、」

はぁ、この声のせいで死ねないんだよ

見捨てられたのに

この声は嘘だって分かってるのに

もう、いじめっ子側なのに

生きる意味はあるって言われてるみたいで

この日まで耐えてきたんだ

「おい!神楽!放課後生徒指導室に来い!」

えっ、私なにもしてな、い

クスクス

笑い声?

もしかして!あいつらが!

〜生徒指導室〜

「なんで呼び出されたかわかるか?」

横に首を振った

「はぁ、暁月がお前にいじめられてるって泣いて訴えてきたんだよ、心当たりあるだろ?」

「、、です、ないです、」

やっぱりあいつらが、

「とぼけるな!証人もいるんだぞ!」

あ、

どんなに汚い味方でも、嘘を通すことができるんだ

私にはそんな味方がいないからあっちが正当化される

「はぁ、生きるのって疲れちゃいますね、」

「は?」

すると私は下げていた顔をあげて

冷たい目で真っ直ぐ先生を見た

「先生、気づいてたんでしょ」

「この話は嘘、本当にいじめられていたのは私、」

「誰も助けてくれない、それでも先生?」

やば、泣き出しそう

「なっ、アンケートだって取ってるじゃないか!いじめられてるなら素直に書けば良いだろ!」

分かってない

「書けるわけないでしょ?

書いても助けてくれないと思い我慢する

書いたのがいじめっ子にバレたらさらにいじめられる

そういう現状に今なってるんだよ」

「それを、先生が、家族が、大人がなんとかするんじゃないの?」

もういいや、泣こう、これから自殺するんだから

「っ、分かったなんとかしよう」

「いいです、これから復讐します、最後の最後まで私を苦しめてきたあいつら」

「綺麗事だけ言って私を捨てたあいつ」

そして

「今まで何もしなかった無能教師、お前もな!」

私はそう言って静かに生徒指導室を出て屋上に向かった

「おいっ!やめろ!死んでも良いことなんてない!」

「その言葉、もう何回も聞きました」

教室に行って私は

「いじめっ子たち、ついて来い、面白いものを見せてあげる」

そしてまた屋上に向かい始めた

「偉そうに、まぁ面白いものなら見てやりましょうw」

〜屋上〜

「ちょ!何する気?まさか自殺なんて考えてないわよね!?」

柵を乗り越えようとするといじめっ子が焦り始めた

「当たり、そのまさかだよ」

「じゃあね

私を最後まで苦しめたいじめっ子たち

綺麗事だけいって私を裏切って捨てたお前

さよなら

世界」

「生きる意味ってなんだったんだろうね、お前らは私の自殺によってこれから窮屈な思いで復讐してやる!」

そして、一歩踏み出そうとしたその時

「ごめんなさい!私の話、少しだけ聞いてくれない?」

はぁと呆れたけど

「まぁ少しくらい変わらないしいいよ」

「ありがとう、あの時言った言葉は綺麗事なんかじゃなくて信じてくれないかもしれないけど

本心で言ったの」

ありえない

「だったらなんでいじめる側についたんだよ」

「暁月さんに、、脅されたから」

え?

「暁月さんが、これ以上羽音と仲良くしたらもっと酷いいじめにするって、私の事もいじめるって羽音のいじめをエスカレートさせたくなかったからいじめる側に着いたの、」

嘘、じゃあ

「私の為、だったの?」

ポタ、ポタ

涙が流れてきた

「羽音がいてくれるだけで幸せ_だから辛くても、死なないで、」

あぁ、嬉しい

「もう一度、、生きてみよう、かな」

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こんな良い話があったらなんて素敵でしょう

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