【小説】ヤンデレ彼氏にはご注意を

※R15表現あり

　まあまあ倫理観欠けてる

　それでも大丈夫だよという方はどうぞ↓

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「＿＿ねえ。今日、どこに行ってたの？」

「え、ふ、普通の、近所のスーパーだけど…」

そうなんだ、彼は優しい声色で言った。にっこりと口角が上がる。が、目が笑っていない。

「ねえ、僕前に言ったよね？出かける時は必ずスマホ持って行けって」

おそらく私のスマホにはGPSが備えられているのだろう。それも彼専用の。

以前、家を出る際には絶対に持っていくようにと言われたことを思い出す。どうやらずっと同じ場所のままで動かないのを不審に思っていたようだ。

「で、でも…」

「前に、言った、よね？」

「こ、今回は、家の近くだし、数十分で終わったから…」

＿＿ハァ。

言い訳をしながら彼の顔を伺えば呆れたような表情でため息をつかれてしまった。びくり、と肩を震わすものの、顔を上げた彼はいつもの笑顔で安心する。

ほっとしたのも束の間、彼の次の一言で私は再び青褪めることとなる。

「やっぱり既成事実、作っちゃおうか」

きせいじじつ。

それが意味することはいとも容易く想像できる。

「っ」

ヒュ、と喉が鳴った。

「…あれれ？怖がってるの？なんで？ま、理由なんてどうでもいいけど」

　

＿＿＿＿そんな顔も可愛いね

　

ぞわり、と背筋に何かが走った。

「ふふ、今からでもその顔をぐちゃぐちゃにしてあげようか」

「んっ!?ﾝ、ぅうっ」

まずい、と思ったその瞬間には、すでに己の唇に喰らいつかれていた。唇の中から侵入した舌は巧妙にもう一方を絡め、堪能する。

「ｯは、ぁ、ぅんっ」

何度も何度も角度を変えて繰り返されるその行為。次第に酸欠になり頭がぼんやりとしてくる。

そのぼんやりとした思考でどうでもいいことを考える。

＿＿＿そういえば、あのスーパーのレジの店員さん、あの子に似てたなあ。

　

　

急に唇を離され、ぷは、と息をする。

目の前には見慣れた彼の顔。いつも怖いくらいにっこりとしているが、今は口角は上がっておらず、目の奥には嫉妬と怒りを宿らせている。

表情、目線、仕草。

彼は怖いくらいに私のことをよく見ていた。

「ねえ。今、何考えてたの」

「な、なにも」

「だよね。いい？君は、ずうっと僕のことだけを考えるんだよ」

にこにこと笑いながら男は続ける。

「あーやっぱりあの時孕ませときゃよかったな」

「いっそ足の腱を切ってここから出られなくしちゃおうか」

「ねえねえ、足を切られるかずっと家にいるか、どっちがいい？おすすめは後者なんだけど」

「別に、今からでもいいんだよ？」

「ありゃ、また怖がらせちゃった？今のは君が悪いと思うんだけど」

　

彼は狂ったようにペラペラと喋り続ける。その言葉を聞いている間、私は何も言わなかった。

否、何も言えなかった。

　

「あ、あの」

「何」

「えっ、と、スマホのことなんだけど。肌身離さずっていうのは厳しいから、そ、その、おおめに見てくれない、かな…？」

「＿＿で？」

絶対零度の視線が突き刺さる。

「何が言いたいわけ？僕は君の安全のためにやってるんだけど？」

「ッ…ぁ、」

「ほら答えてよ。何が、言いたいのかって、聞いてんの」

「い、いや。なんで、も、ない」

「＿＿そう？良かった。じゃ、いつもの言いつけ守れる？」

こくりと頷けば、いつもの’’優しい笑顔’’に戻る。大きな手がわしゃわしゃと私の頭を撫でた。

「ん。いい子」

　

・　・　・

　

「じゃあ仕事、行ってくるね。あ、部屋から出たらダメだよ？心配しなくても大丈夫！代わりにこの子をおでかけに連れて行ってあげるから」

　

そう言うと、彼は私にそっくりの人形を連れ出した。

ガチャリ、と部屋の鍵が閉まる音がする。

　

　

　

「ｯはっ」

　いつの間にか息を止めていたみたいだ。

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？？？side

　

だって、傷つけられたりなんかしたら大変だから

　

もうぜったいに離さない

もうぜったいに逃さない

もうぜったいに離れない

もうぜったいに離さない

もうぜったいに逃さない

もうぜったいに離れない

もうぜったいに

　

だから、

　

だいじな‘‘モノ’’は 仕舞っておかないとね

だいじな‘‘モノ’’は 仕舞っておかないとね

だいじな‘‘モノ’’は 仕舞っておかないとね

だいじな‘‘モノ’’は 仕舞っておかないと

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

「逃げられると思うなよ」

地獄へようこそ、と誰かが囁いた