【小説】sxxn ilm×ln_。『あの夏が飽和する。』パロ
※sxxn彡の二次創作ですが、ご本人を知らない方でも読める様に配慮してあります
sxxn彡のilm彡とln彡のあの夏が飽和する。パロです
─────────────────────────
夏の 、暑い日 。
俺とLANは 、俺の家で二人でゲームをしていた 。
そんな時 、LANがふと 、口にした 。
「 俺さ 、昨日 、人殺しちゃったんだよね 。 」
そのLANの口に出た言葉は 、あまりにも唐突で 、衝撃で 。
「 は … ? ? 」
LANは 、困惑する俺に構わず話を続ける 。
「 学校のさ、隣の席の、ほら、いつも虐めてくる、あいつ 。もう、限界でさ、肩を突き飛ばしちゃったんだよ 。それでさ 、あいつ 、吹っ飛んじゃってさ 、頭打って 、打ち所が悪かったんだよ 。 」
淡々と語っている用に聞こえるLANの声は 、微かに震えていて 、
「 もう、バレるのも時間の問題なんだよ 、もう 、ここには居られないと思うし 、どっか遠い場所で死んでくるよ 。 」
は … ? ?
「 ちょっと待て 、急に人殺したっていった次に死んでくるって 、 、 、 情報量多すぎ 。 」
「 一気に話す話じゃなかったか … w 」
そう笑う君の顔は、寂しそうで、俺は、君を一人で 、いかせたらだめな気がして 。
「 … 死ぬなら 、俺も一緒にいくよ 。 」
LANは一瞬 、驚いた様な顔をすると 、俺にこう言った 。
「 え … ?い 、いの … ? ? 」
LANは 、俺にそう言った 。
「 いいって言ってるだろ 。てか断られたとしても無理やりついてくし w 」
「 あはは … じゃあ 、 お言葉に甘えて 。 」
そう笑ったLANの顔は 、嬉しそうで、俺も 、嬉しくなった 。
─────────────────────────
俺達は 、その後二人だけの旅の準備を始めた 。
財布を持って 、ナイフを持って 。携帯ゲームも、カバンに詰めて 。
「 この写真どうする ? 」
俺とLANが写った写真
「 もう要らないっしょ w 」
「 この日記は ? 」
小学生の頃から付けてる日記
「 要らないものは全部捨ててから行こうぜ 。 」
「 そうだな ! w 」
あの写真も 、あの日記も 。
人生を投げ出した俺達にはもう必要ない 。
人殺しとダメ人間の 、君と 、二人だけの旅だ________________。
─────────────────────────
俺達は、準備を終えると俺の家から出て、手を繋いで、この世界から逃げ出した。
LANの手を握ったときには 、もう 、ほんの少しの躊躇いと 、震えはすでになくなっていて 、誰にも縛られないで 、二人の旅を始めた 。
金を盗んで 、二人で逃げて 、俺達は 、二人だったらどこへだって行ける気がした 。
「 いつか夢見た優しくて 、誰にも好かれる主人公ならさ 、こんな 、世界のあぶれ者になった俺達でも 、救ってくれるんかな ? 」
LANがふと 、俺に問いかけてきた 。
「 そんな夢なら 、捨てたよ 。だって 、こんなになるまでその主人公は現れなかった 。それに 、『 シアワセ 』の四文字なんて 、この世に無かっただろ ? w 」
「 それもそうだな w 」
─────────────────────────
俺達が旅を始めてから 、どのくらい経っただろうか 。
その日は 、海に来ていた 。
LANの 、故郷の近く 、東京の海 。
夕日に照らされているLANの顔が 、とても綺麗で 、見とれていた 。
そんな時だった 。
LANが 、家から持って来たナイフをふと手にして 、海の中にどんどん入っていったのは 。
「 LAN … ? ? 」
俺は突然の事に戸惑っていた 。
すると 、LANが口を開いた 。
「 俺さ 、いるまが居たから 、楽しんで 、ここまで来れたんだ 。 」
「 人を殺してしまった時 、俺は 、一人で寂しく 、死ぬんだと思ってた 。 」
「 けど 、いるまが一緒にいくよって 、言ってくれて 、俺は救われた 。 」
「 だから 、もういい 、もういいよ 。 」
『 死ぬのは俺一人でいいよ 。 』
そういうと 、君は 、自分の首を切った 。
それは 、まるで 、映画のワンシーンみたいで 、白昼夢を見ている様だった 。
この後に及んでそんなことを考えてしまう俺が憎い 。
なんで 、そんな言葉が零れそうになった 。
涙で濡れた視界には 、君をはっきり写すことは出来なくって 。
〘 君が 、どこにも見つからなくって 。 〙
─────────────────────────
君を探す旅に出てから 、どのくらい経っただろうか 。
俺は 、あの後 、家に帰って 、家族の元に 、一度戻った 。
けれど 、家族も 、クラスの奴らも 、居るのに 。
何故か 、君だけがどこにも居なくて 。
俺が 、好きだった君は 、どこにも見つからなくって 。
すぐ 、一人で君を探す旅に出た 。
今日は 、LANが死んだ 、あの海に来ていた 。
「 LAN … 」
そう呟いた俺の声は 、夕日に照らされる海に消えていった 。
「 LAN … 俺 、そっち行くよ 。 」
「 やっと 、会えるな 。 」
そう言うと 、俺は持ってきたナイフを手に取った 。
そのまま 、海の中へ消えていった__________。
─────────────────────────
誰も居なくなった海岸には 、いつか 、あの時に捨てられた 、二人の写真が残されて居た 。
END