[小説]東方 永遠の月下 #01

6 2023/07/08 14:50

永遠(とわ、えいえん)とは、物事の変化を認識するための概念である時間に対し、変化しないものの概念であり、常に移ろい過ぎ去っていく時間に対し、不変のものを言う。また、時間が有限であるのに対し、永遠であるということは無限、無期限であるということでもある。

「申し訳ございませんでした。」

◎◎の目下には、土下座をして詫びる友人の姿があった。

何があったか思い返す。一瞬にして理解した。

口を開くと、

「...いいのよ。気にしないで。私自身も、“地上”に興味があったもの。」

自然と言葉が出てきた。

友人は驚愕した様子で私を見つめる。

そのまま口を開く。

「“月”の生活にも飽き飽きしてきたし、一緒に“地上”で暮しましょ?○○。」

「...っあ、お許し、ありがとう、ございます...」

「その代わり、」

◎◎は○○を指差す。

「一緒に地上へ降りなさい、○○。」

「......。」

目を開けると、いつもの天井。

横を向くと、誰もいない布団。綺麗に整えられている。

布団を被り直し、夢での出来事を思い出す。

月にいた頃に、まだあの頃の名前の時に、あの年に...

襖が静かに開く。

「姫様、そろそろ起床なさってください。」

聞き慣れた永琳の声。

布団を下げ、顔を出す。

「は〜い...」

渋々布団から起きる輝夜。

すると、服には赤いものが付着している事に気づいた。

「...って、また服血だらけにして...布団にも付いてますよ。」

永琳が顔を顰める。

「殺し合って頭跳ねかけたんだった...首折れかけたわぁ〜」

輝夜は首を左右に動かす。

ゴキ、という音と共に、ゆっくり動く。

「...姫様も、程々になさってくださいね。」

そう言い残し、永琳は部屋から出て行った。

再び、夢での出来事を思い出す。

だが、思い出せなかった。

廊下を歩いていると、突如、玄関の扉が開く。

「おい、不細工!!!!!」

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タグ: 小説 東方永遠

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アニメとゲーム2023/07/08 14:50:43 [通報] [非表示] フォローする
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