【小説】「トモダチ」
思い切って小説書いてみました。
小説を書き慣れてないので温かい目で見てくれると嬉しいです。
【登場人物】
美咲(みさき)
中学二年生。
優しい性格。
人と話すことが苦手。
陽菜(ひな)
美咲の同級生。
明るい性格。
人と話すことが好き。
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春。
それは別れの季節でもあり、出会いの季節でもある。
私にとって春は、新学期の季節だ。
人と話すことが得意ではない私は、新しいクラスになっても馴染めないだろう。
そう思いながら中学校までの道のりを歩いていた。
学校について、廊下に貼られたクラス表に目を通す。
「3組かぁ…。」
他クラスに友達がいない私にとっては、何組かは別にどうでも良かった。
重い足を無理やり前に動かしながら教室へ行く。
教室に入ると声をかけられた。
「美咲、久しぶり!一緒のクラスなんだ!」
声をかけてくれたのは、去年同じクラスだった陽菜ちゃんだった。
「わ!久しぶり!」
私もおもわず返す。
明るく誰でも話しかけやすいタイプの彼女がいて、ちょっと安心だった。
「あ〜よかった!私も結構緊張してたんだよね〜美咲がいてよかった!」
「そうかな…」
返事が曖昧になってしまう。陽菜はまた別の友達に声をかけにいった。
……ああ、こんな調子じゃまたひとりぼっちになっちゃう……。
心の中はモヤモヤした不安でいっぱいだった。
「ただいまー」
親が仕事なので、私が帰ってきてもいないのはいつものことだ。
普段着に着替えるなり、そばに置いてあったスマホで投票トークを開く。
ネットやSNSの世界は、現実より苦しくなくて、夢みたいで、素敵な人がたくさん溢れている。
……リア友なんてできなくても、私にはネッ友があればいいんだし。
このときの私は、友達ができた自分なんて想像したこともなかった。
〜続く〜
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