【第一話】余命一年 作:寝愛
真白「そう…ですか…。」
私は岡村真白。英帯中学校の二年生だ。
楽しい学園生活、友達との会話…夢は膨らむばかりだった。
…しかし。現実はそうじゃなかった。
一年生の夏、私はクラスに馴染めなく、不登校になった。
それから息苦しさを感じ、この『満海大学病院』に入院することになった。
病院には優しい看護師さんやしっかり見てくれるお医者さんもいて助かる…でも、やっぱり馴染めない。
看護師さんの話には相槌を打つだけ。お医者さんの言ってることは聞くだけ、無理に話はしていない…。
そんな学校でも病院でも生き場がない私に、神様が迎えに来たよう。
お医者さん「岡本さんの余命は…、のこり一年弱です。」
真白「そう…ですか。」
病室を出た。正直感情は…ない。
ああ、神様。ようやくそちらの世界に行けるのですね。なんて、少し嬉しいのかもしれない。
母「真白…元気だして。」
一緒に来た母が元気づけてくれる。ううん。お母さん、今私…すごい元気だよ。この知らせをなにも感じない。逆に嬉しい、感謝を感じてる。心配しないで…。
二人で家まで帰ろうと病院を出た…その時!
?「うわっ!あっ、ごめんなさーい!!!」
?「何してんだよ愛夢。ちゃんと前見ろ!」
愛夢「ごめんなさ〜い(T_T)あ、うちら時間だ!!急げ〜っ」
来都「ホント愛夢がすみません!それじゃっ」
愛夢「んも〜!来都遅いー!!」
来都「電車一本乗り遅れてバス三本乗り遅れた戦犯は誰ですかー」
愛夢「ぐぬぬっ…」
真白「っ…」
ああ、いいなぁ。ああいうのが陽キャなんだろうなぁ。
出会った人誰にでもああいう態度取れて、謝れて、完璧じゃん。私もいつか…そっか、もう一年しか生きられないんだ。もう、このままずっと引きこもっていようかな…。
一話おしまい!二話もぜひ見てほしいです…!
いいねを贈ろう
いいね
3
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)
トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する