【小説】「冬が2人を迎えるから」Prologue

3 2024/12/23 07:53

「雪……降らないかな」

隣で空を見上げていた彼が、白い息を吐きながら言った。

「こっちは全然降らないもんね。にしても、真はほんとに雪好きだね」

その整った横顔に少しだけ、見とれてしまっていた。

少しばかり羞恥が襲ってきて、気を紛らわすように私も空を見上げた。

「……うん。雪は…綺麗だから」

「そっか。私、あんまり雪見たことなくてさ、どんぐらいきれいなの」

「白くてふわふわしてて。でも触ると溶けて消えちゃってさ。その儚さが綺麗だなって思ったりする」

ふふ、と笑ったその顔が、少し寂しそうに見えたのは気のせいだろうか。

「ねえ乃和。来年は、雪降るかな」

「わかんないけど、降ると思うよ。きっと」

正直言って、降るかどうかなんてまだわからないけれど。

願えばきっと、叶うはずなのだ。

……雪が降れば、雪降る街でイルミネーションデートとかできたりするのだろうか。

誘ってみたいな、なんて思ったり。

「…凪、喜ぶかなぁ」

妄想に耽っていた私に、真はポツリとそう零した。

どういう意味か、わからなかった。

そんな私の顔を意味ありげにじっと見つめてくる真。

やがて口を開いて、私に微笑みかけた。

「_来年の冬になったらさ」

「俺のこと、忘れてね」

_どうやら来年の今頃には

君はこの世にいないらしい。

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

✎ 金沢乃和(かなざわ のわ)

✎ 主人公(女)

✎ 大学1年生

✎ "真"に恋をした

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

✎ 真(まこと)

✎ 18歳

✎ "早原凪"の別人格

✎ "早原凪"を痛みや苦しみから護るために生まれた

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

✎ 早原凪(はやはら なぎ)

✎ 18歳

✎ "早原凪"の主人格

✎ 金沢乃和のことを知らない

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