【クソ小説】真夏の夜の裁判
「さて…残業も済ませたし今日は帰るか。」
階段を降り、会社から出ようとしたその時———。
バチン!
突然停電が起きた。それと同時に
「まずいですよ!」
という先輩の声が響いた。
何かと思い、先輩の担当する部署へ向かった。
まだ残っていた職員は慌てている。
「暑っつ…」
「おい!どうなってんだ!?」
エアコンが切れてから数分しか経っていないのに、皆はもう汗でびしょ濡れだ。
先輩と俺で原因を調べるため、見回りをした。
その結果、原因はエアコンのせいでブレーカーが落ちた、ということになった。
「太陽、なかなかにやりますねぇ…」
先輩は半ギレでそう言った。
-翌日-
ブレーカーは復旧したが、先輩の太陽への怒りは収まっていない。
その夜、先輩と帰っていると、何か決心したように
「よし!!」と大声で叫んだ。
(何だ…?)そう思って先輩に聞くと、驚きの返事が返ってきた。
「俺、太陽訴えるわ」
「え?」
あまりのパワーワードに思わず固まってしまった。
もう一度聞いても返ってる言葉は同じ。どうやら聞き間違いではないようだ。
不安と期待を感じながら、俺は先輩とは別の電車に乗り込んだ。
-数週間後-
「よし!材料は揃った!弁護士もつけたし、あとは待つだけだ」
先輩は元気そうに言った。よほど太陽が鬱陶しく感じていたのだろう。
そしてまた数日後、いよいよ太陽との裁判の日がやってきた。
その日は出張が入り、裁判を見に行けなかったが、出張から帰ってきた時にはびっくりするほど涼しかった。どうやら先輩は見事太陽に勝ったようだ。
裁判の様子を見に行った同僚から話を聞くと、
まずそもそも太陽は人間の言葉を話せなかった。
そのせいで雑に有罪判決が下ったらしい。
驚くほど呆気なかったが、涼しく、快適に過ごせるようになったので俺としては問題ない。

