ドジっ子誘拐犯と冷静な被害者 12
二十三日目。
レナは俺の手を撫でてきた。つねったり、叩いたり、撫でたり...
「...なんだ?」
「とても柔らかいなと思って」
絆創膏...なんだか普通の絆創膏だ。...あれ?絆創膏が普通?...あれ、何を言っているんだろう。疲れているのか...?
二十四日目。
レナが俺の手の絆創膏を剥がした。
「...は?」
「いい感じ。痛くないですもんね?」
絆創膏の下は赤黒くぶくぶくと震えている。なんだこれ?普通は........あれ?普通はどうなるんだっけ?普通もこうなるのか?...分からない。
二十五日目。
レナは俺にみかんを渡してきて聞いた。何色だ、と。
「は?これは.........あ?」
「...偉いですね。偉いですよ」
何度も何度も頭を撫でてきた。何故だろう。名前が出てこない。明るくて俺が一番大好きな色。
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