【小説】ヤンデレな彼に浮気を疑われる話
「ただいま〜」
いつも通り、朝起きて仕事に行って。いつも通り上司の嫌がらせを適当に受け流して。
今日は思ってたより仕事が溜まっていたから、いつも通りの時間___とまではいかなかったけど、見慣れた電車に乗って、見慣れたホームで降りて。
家に帰って、上司に悪態をつきながらおベットに入って。そんな平凡な一日。
_____に、なるはずだった。
「おかえり」
あ、まだ起きてたんだ、私が言う前に彼が口を開いた
「ねえ、遅かったね。いつもより3時間54分も遅いよ?何してたの?まさか僕の知らない男と話なんかしてないよね?電車はちゃんと女性専用車両使った?」
質問の多さに圧倒されながらも、心配してくれたことを嬉しく感じる。
「え〜何なに?心配してくれてたの?ただの仕事だよ〜」
「だってさ、あんた、職場のあの男と最近よく一緒に仕事してんだろ?」
「なになに〜?嫉妬?」
もう、可愛いんだから、と冗談を言いながらコートを脱ぎ捨て、鞄を床に置く。
「ただの嫉妬だったら良かったんだけどね」
「え?」
にっこりと笑う彼の目にハイライトはない。不気味な笑みに思わず後ずさる。
「ねえ、教えてよ。ほ ん と う は なにしてたの?」
こつりと後頭部が壁にあたり、逃げ場がなくなった。
「だ、だから、ただの仕事だ、って…」
「へえ。じゃあ_____君は関係ないんだ」
「は」
彼が挙げたのは同僚の名前。
「なぜその名前を、、」
ハッと違和感に気づく。さっきこの男はなんと言った?
____『あんた、職場のあの男と最近よく一緒に仕事してんだろ?』
なぜ彼は知るはずもない職場の人間関係を知っているのか。
一つの仮説に辿り着く。
「はは、やっと気がついた?」
「僕は君のこと、ずっと見てるんだ。もちろん、君を守るためにね?」
「っ」
「君はずっと僕のことをみているだけで良いの」
彼が私の目を覗き込む。ぞくりと背筋に冷たいものが走った。
ツゥ、と冷や汗が一筋流れる。
「今日の様子を見てて思ったんだ。あの職場の男は危険だ。脅威になり得る」
___君と僕の関係の、ね。
「な、にを…」
「君、明日から仕事に行くの禁止ね。家から出るのは、あー、僕が付き添うならいいよ」
じゃ、明日にでも退職願、出しとくから。
バタン、とドアが閉じられる
ガチャ、と外から鍵が閉まる音がした。
あはは、これで永遠に一緒だね。
もう二度とあの男には近づけさせない。
_________ざまあみろ
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)
>>1
ありがとうございます!!
この前にもうちょいちゃんと書いたヤンデレ小説投稿してるんで良ければそちらもどうぞ〜
>>13
ね、めっちゃニマニマしてる
あと「あーっこのセリフ良い!」とかって自画自賛してる((((