【小説】1話 【キーホルダーには力があって】
私,紗凪(さな)は学校から家に帰るまで,怪しい人に会った時の対応を考えていた。ドラマなんかでは見たことあるけど,実際どんな感じなんだろう。全身黒い人とか?もしかしたら,この町にもいるのかも。そんなことを考えていると,私はいつもよりこの道が怖くなってきた。
角を曲がると,前から黒いスーツの黒い靴のおじさんが出てきた。私は,怖くなって思い切り防犯ブザーを引っ張る。
「ピピピピピピー」防犯ブザーが鳴り響く。さっきの黒いおじさんが話しかけてくる。
「加藤さん。大丈夫ですか?」そう言われた。え?この人なんで私の名字知ってるんだろう。そう思い,聞いてみることにした。
「なんで私の名字知ってるんですか?」そう聞くと,おじさんは笑って,「加藤さん。私の顔に見覚えありませんか?」私は首を横にふる。こんなおじさん見たことがない。
「私は,風月学園6年1組の担任。岩倉万寿(いわくらまんじゅ)です。」岩倉万寿、、どこかで聞いたことある名前。風月学園は,私が通っている学校。6年1組?、、私のクラスだ、、担任?、、
「じゃあおじさんは,私のクラスの先生ってことですか?」おじさんは頷く。「先生をおじさんと呼ぶなー!」おじさん,いや先生は,住宅街の中,大きい声でそう言った。周りの通行人がチラチラとこっちを見る。
「先生うるさいです。」私が注意すると,先生は声を小さくして,「加藤は担任の先生の名前と顔も覚えてないのかー」と怒り始めた。呼び方が,加藤さんから,加藤になった。
私は先生の怒った饅頭のような顔を見て,ゲラゲラ笑い出した。まさに名前通り。(うはついてないけど)なんとなく思い出した。確かに,饅頭のような名前の担任だったなー。
「で,加藤はなんで防犯ブザーを引っ張ったんだ?」もう正直に答えるか。そう思った。
「怪しい人に会った時の対応を考えてたんですよ。そしたら,陰から黒いおじさんが出て来たんで,怪しい人だと思って防犯ブザー引っ張ったんですよ。そしたら先生でしたwすいませんー」ちゃんと正直に言った。
続く
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こんにちは!映凪です!新しい小説を書いてみました!能力系の小説にする予定です!
こないだ書いた小説も,この小説も,続きを今書いているので,次回も読んでくださると嬉しいです!
感想いただけると嬉しいです!
さよなら👋
映凪さんこんにちは!DMありがとうございました🙇♀️ 小説書いていたんですね!めっちゃ面白いです これからも楽しみです!