8、最後
この作品は東方Projectの二次創作です。お借りしたイラスト Picrewの「八月の葬式」でつくったよ!
https://tpicrew.me/share?cd=P9oZEo1yqP #Picrew #八月の葬式
小説
この話は前回の話に続いています。なので一話をご覧になっていない方はまずそちらをご覧いただければもっと作品を楽しむことができますよ
1、悲劇 https://tohyotalk.com/question/277448
2、別れ https://tohyotalk.com/question/277552
3、突然 https://tohyotalk.com/question/278877
4、目覚め https://tohyotalk.com/question/279080
5、再会 https://tohyotalk.com/question/282924
6、告白 https://tohyotalk.com/question/287970
7、本心 https://ohyotalk.com/question/325593
魔理沙「霊夢、、、私のことを、、そこまで考えていてくれたのか?」
魔理沙は泣きながらそう呟いた。
霊夢「当たり前じゃない!魔理沙は私の、、、私の、、大事な人なんだから」
先ほどまで強気だった霊夢の顔に火照りが見られた。どうやら照れているようだ
魔理沙「霊夢?大丈夫か?」
心配そうに魔理沙が言う。霊夢の体はぷるぷる震え、顔は紅潮しながらこう言った
霊夢「魔理沙のことが、、魔理沙のことが好きなんだよ!ばかぁ!」
魔理沙は驚いた。今までずっと友人関係だと思っていた関係が実は両思いだとは思わなかったようだ。
怒鳴った霊夢は今にも死にそうなほど顔を赤くしていた。それに伴って魔理沙もどんどん嬉しいような恥ずかしいような気持ちが込み上げてきて顔が赤くなってゆく
魔理沙「ばっ、えっ、私だって霊夢のこと大好きなんだからな!」
お互い顔が紅潮して涙でぐちゃぐちゃになった。そしてふと目があった
霊夢「、、あははははw魔理沙の顔、ひどいことになってるw」
霊夢が笑った。その笑いは気持ちのこもっていない、虚無のような笑いではなく年相応の少女が笑うことに等しい、純粋な笑いだった。
それは彼女が数ヶ月ぶりに見せた本当の笑顔だった。
魔理沙「なんだよ!霊夢だってぐちゃぐちゃだろ!w」
同じくして魔理沙も笑った。2人とも見つめいながら笑った。声が枯れるまで笑って笑って笑いまくって気がつけば、周りの空は赤く染まっていた。
霊夢「あれ?魔理沙。なんかオレンジ色じゃない?」
ふと霊夢が疑問に思った。魔理沙の体が異様にオレンジ色なのだ。そう、体が透けているかのように
魔理沙「ん?あ、ほんとだ、、多分お迎えが来たんだよ!最後にたくさん笑えてよかった」
どうやら魔理沙が成仏できなかった理由は霊夢との未練が残っていたのかもしれない。そして今、その未練は無くなった。
この世に留まり続ける意味を失った魂は成仏するのである
霊夢「そっか、、、逝ってほしくない、とは思うけどしょうがないことだよね
なら笑顔でお見送りしなきゃ!」
と、言いつつも霊夢の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた
魔理沙「なんだよ霊夢w泣いてるじゃんかw なぁ霊夢」
魔理沙が霊夢に質問した
霊夢「何?」
魔理沙「私といて、幸せだったか?」
魔理沙が不安げにきいた
霊夢「、、、何よ今更。答えは一つしかないじゃない。幸せだった。本当に
魔理沙がそばにいてくれたから博麗の巫女を続けられたも同然だしね。本当にありがとう」
霊夢が涙を流しながらできるだけ笑顔でこう言った
魔理沙「ありがとう。霊夢 その言葉が聞けてよかったよ
あ、、もう行かなきゃ」
魔理沙の体から光の筋のようなものが天に向かって伸びていった
霊夢「魔理沙!また、会えるかな?」
最後に霊夢が大声で問う。だけど魔理沙から返事が返ってくることはなかった。
『ゴトン』
何か思い音と共に霊夢の足音に多角形の物体が落ちた
霊夢「これは、、魔理沙のミニ八卦路?」
霊夢が拾い上げた物体は魔理沙の愛用武器、ミニ八卦路だった。
所々整備が行き届いておらず、不発の可能性もあるような雑なものだったがそれは彼女自身を表すような、彼女らしいものだった
霊夢「私への贈り物、ってところかしらね。しょうがないわね、、もらっておいてあげるわ」
霊夢はにやけながらそう言うとゆっくりと山を下っていった
本当に投稿が遅くてすみません(・_・;
ここまでご愛読いただき誠にありがとうございました
終わったぁ、投稿遅くても大丈夫です!最後まで根気強くお話をつくってくれてありがとうございました!とても感動的で面白かったです!実際自分がこんな状況に出会ったら泣きまくりますね、本当にありがとうございました!