【小説】莉那について…
私は、莉那になる前は、やりたい事がなかった。
人の気持ちが、人一倍気になったり、人が怖かったりしていた。それは、きっと、誰かに認めてもらいたかったからだと思う。
でも今は、違う。
大切な仲間が居る!そして、この世界には、こんなにも素晴らしい世界があるのだから!
「あぁ……」
私は、空を見上げる。
「私、生きてるんだね……」
私の頬を涙が流れていく。
すると、遠くで花火が上がる音が聞こえた。
「花火?」
その音は、どんどんと近づいてくる。
ドーン!! ドッカーン!!! 凄まじい爆音が響く。
「なっ!?」
その花火は、まるで流星群のように、空一面を埋め尽くすほどに広がり、辺り一帯に降り注ぐ。
「これは……!」
私は立ち上がり、その光景に見入る。
「綺麗だ……」
そう呟くと、また涙が流れた。
「ありがとう……」
私は、涙を流しながら微笑む。
「この世界に生きる全ての命に感謝します……」
私がそう言うと、目の前の空間が歪み始める。
「え?何これ?」
突然の出来事に戸惑っていると、眩しい光に包まれて、意識を失ってしまった。………………
※一部フィクション
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