【小説】1人の兵士(6)
俺は武器の弾を込めて敵へ攻撃する為に負傷兵や新兵が集められる。司令官は俺達に演説をした。
司令官「今日、君達は死ぬかも知れない。明日、日の出を見れているかもしれない。今から君達には敵地へと突撃し死にに行ってもらう。死んだ兵士はもう帰らない。誰もが死にたくないと思うだろう。私もそうだ。だが今日はきっと多くの人間が死ぬだろう。だが私にも家族がいる。死んで天国で会うより、生きてその顔を見たい者もいるだろう。家族に会いたい者は帰るがよい。痛みを味わいたくないのであれば帰ればよい。それでも戦う気のある者は恐怖心を捨てろ!君達にはまだ未来がある!だが今日はその未来も恐怖も恐れも悲しみも捨て去り!敵を倒す事だけを考えよ!全員準備はいいか!敵へと攻撃を開始する!!」
一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
司令官の熱演と共に雄叫びを上げる。みんな手に汗を握りながら、銃を担いで司令官の合図と共に走り始めた。
一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
一同「突撃ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
一気に敵に畳み掛ける。敵も気付いたのか、急いで銃を構えて味方達へと弾が飛び交う。1人、1人と倒れていった。みんなきっと次は自分なのだろう。そんな気持ちで走り続けた。敵に奇襲をかける事に成功し、敵兵は退いていった。俺達は雄叫びをあげ、喜んだ。そして司令官は、こちらの方を向き、口を開いた。
司令官「おめでとう。我々は生き残った。だが死んだ兵士はもうここには立っていない。だが私達は生き残った!味方を踏み台にしてでも我々はここまでやってきた!きっと天国からも雄叫びは上がるだろう!!」
こうして俺達は朝日が昇るのを待ち望んだ。しばらくすると、暖かい風と共に朝日が登った。俺達は朝日を眺め、銃を担いだ。
司令官「さぁ、行くぞ!」
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