【小説】春と孤独を救う招き猫~エピソード6~
~エピソード5~はこちら!→https://tohyotalk.com/question/450229
助けてあげるとか何言ってるんだろう。
そんなことできるはずないのに。
「ちょっと待ってて。」
あの人は公園の奥へ行ってしまった。
「さあ、小麦頼むよ。」
「ふん。」
何分か経ちあの人が戻ってきた。
目の前に謎の光が現れた。
そしたら急に体がすっと軽くなった気がする。
「あれっ何で俺ここに来てたんだろう。」
いつかチームのみんなと本気を出して試合に勝てると思っていた。
でも、いくら言っても変わらなかった。
それならもう、やめよう。
中学に入ったらサッカー部に入ればいい。
こんなことにこだわる必要はない。
もう少しみんなに優しく言っていたら何か変わっていたかもしれないと
思わないことはないけれど。これでいいんだ。
「じゃあ、私はこれで。」
「ありがとう。」
あの人はにこやかに手を振り、帰っていった。
さあ、俺も帰ろう。
家に向かって走り出した。
「あのさ、お母さん。俺サッカーチームやめる。」
「えっ。」
最後までお読みいただきありがとうございました!
あともう1話続きます!
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