【小説】春と孤独を救う招き猫～エピソード８～

是非こちら読んでほしいです！→https://tohyotalk.com/question/448553

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～エピソード７～はこちら！→https://tohyotalk.com/question/453022

「ねえ、次は誰？」

「次はあやつさ」

「ああっ、同級生の子だ」

誰だっけ。名前忘れちゃったな。

一人で携帯をさわっている。

「あの～、ちょっといいかな」

「えっ何？」

朝日奈 鈴乃 編

はあ、ねむ。ピコン！

またグループラインか。

[ねえ、またみんなで遊びに行こうよ]

[いいね！いこいこ！]

[あそこ！新しく出来たゲーセン行かない？]

[誰誘う？]

[このグループのメンバーとあと彩も誘おうよ]

[いいよー]

[でも菜津は誘いたくないな～]

[確かに、すぐ注意してきてウザいよね]

また始まった。こういうの見るとイライラする。

[人の悪口はいいからさー早く日程とか決めよ]

[ほんと鈴乃は律儀だよね]

[そういうのいいってー]

あっまた省られる。いつもこんなのばっかり。

「あの～、ちょっといいかな」

「えっ何？」

「あー５組の笹谷さんか。どうしたの？」

「あのー名前教えて？」

「朝日奈 鈴乃」

「突然でほんと悪いんだけどさ、悩みとかない？」

「ないよ。急に何？」

「そう、じゃあちょっと話そうよ」

「グループラインってめんどくさくない？」

ドンピシャな質問をしてきたな。

「まあね。よく省られるよ」

「だよね、分かる」

「私が助けてあげる」

助ける？何を言ってるんだろう。

「そんな助けてもらうようなことないし」

確かに何かとグループはめんどくさいけど、どこかしらにいないと

一人になってしまうような気がしたから何となくどこかのグループ

にいるようにしていた。

「ちょっと待ってて」

そう言って笹谷さんは路地裏に行ってしまった。

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～エピソード９～はこちら！→https://tohyotalk.com/question/455764#msg19726846

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