【小説】春と孤独を救う招き猫~エピソード9~
是非こちら読んでほしいです!→https://tohyotalk.com/question/448553
未玲亜小説大会に参加させていただきました!https://tohyotalk.com/question/454577
投票もよろしければよろしくお願いします!
~エピソード8はこちら!→https://tohyotalk.com/question/454085
「じゃあ小麦、頼むよ。」
「ふむ。」
しばらくして目の前に光が現れた。
「大丈夫?」
「う、うん。」
「これで朝日奈さんにあったもやもやも消えたはずだよ。」
何となくスマホを見た。
[仁菜最近既読スルーしてない?]
[分かるー]
[塾で見れなかったって言ってるけどほんとなのかな]
[どうせ言い訳でしょ]
まだまだ悪口は絶えない。いつからこうなってしまったんだろう。
中学に入ったばかりの頃はもっと楽しかったのに。
嫌な気分になっても我慢しないと一人になってしまうと思っていた。
でももう、一人でもいい。
グループなんかに入らなくても、学校でみんなと楽しく話せれば
それでいい。
なんでこんな簡単なことに今まで気づかなかったんだろう。
「あの、ありがとう」
「ううん、またね。」
「今度また学校で話そうよ。」
笹谷さんとはまた直接しゃべって遊んでみたいと思った。
私は大きく手を振った。笹谷さんも手を振っている。
家に帰ろう。またラインの音が鳴った。
[ゲーセン、鈴乃も行くよね。]
[行く]
[分かった、決まりね]
[あのさ、私このグループ抜けていい?]
[えーなんでー]
[まあ鈴乃がそうしたいならいいけど]
[私たちに不満とかあった?]
[ううん、全然]
[学校でまた話そうよ、楽しくさ]
[OK!分かったよ]
みんな話が早いな。きっと私と同じ思いをしている人は
多いのだろう。
すっきりしたなー。気楽というか。
明日も頑張ろう。素晴らしい一日を友達と楽しむために。
朝日奈 鈴乃 編 [完]
「今さらなんだけどさ、何で私を選んだの?前聞いたけど気になって」
「それは私の気分もあるが、お前の孤独を救うためでもある」
「えっどういうこと?」
最後までお読みいただきありがとうございました!次回から最終編スタートです!
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)