【小説】春と孤独を救う招き猫~エピソード12【終】~

5 2023/01/29 14:39

~エピソード11~はこちら!→https://tohyotalk.com/question/462027

「では私はこれで」

「待って!」

そう声を出して、手を伸ばしても小麦に届くことは無かった。

目の前にまたあの光が現れた。

あれっ私ここで何してるんだろう。家に帰ろう。

お腹空いた。

「ただいまー」

「おかえり」

「今日はいつもより元気ね、何かあったの?」

「ううん、別に何も無かったよ」

「それにしては帰り遅いじゃない」

「公園行ってたんだよね」

「ふーん、帰り遅くならないようにしてよ」

「はーい」

ジリジリジリ。はあ眠い。

「いただきまーす」

今日も妹の梓と朝ご飯を食べて学校に行く。

「梓、先学校行くよー」

「うん」

「行ってきまーす」

学校まで1時間歩き、しんどーい。

自転車使えたら楽なのになー。

何だろう、あの猫。ちょっとぽっちゃりでかわいいな。

「おはよーう」

「春、おはよう」

「ちょっといい」

「うん」

たしか3組の朝日奈さんだ。喋ったことないのに何で覚えてるんだろう。

「今度一緒に映画観に行かない?」

「いいけど、どうして?」

「えっ、だってこの前助けてもらったじゃない」

「そうだっけー」

「覚えてないのー?」

「土曜日の夕方4時からのやつ行こうよ」

「おっけー」

「放課後公園来て、LINE交換しよ」

「分かった」

「真由ちゃん、昨日休んでたでしょ、その分のプリント」

「ありがとう、今度家良かったら遊びに来てよ、

 家一人なんだよね」

「うん、行く行く」

帰りのチャイムが鳴る。部活行こう。今日は何か楽しかった、何でかな。

「今日はサーブの練習するよー」

「はい!」

やっと部活終わった。6時か。

小学生サッカーチームか。こんな時間まで練習して偉いな。

「ただいまー!」

「おかえり」

ー15年後ー

「お母さん何見てるの?」

「子供の時のアルバム」

「この人お友だち?」

「そう、今もたまに会うわよ」

「この猫ちゃんかわいー」

「ねー、この子よく見かけるのよ」

「お母さんに会いに来てるんじゃない?」

「はは、どうだろうね」

             【終】

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長い間読んでいただいたみなさん、本当にありがとうございました!

途中から更新が遅くなりましたが最後まで書き上げられて良かったです。

またこれからも読みきり、連載を続けて行きますので、応援して

いただけると嬉しいです。

また、こちらでも小説を公開しています。投票トークでは公開していない

ものもあるので良かったらお読みください!↓

https://novelee.app/user/4RUHK2MuwfS6sIkl7qjA5qjsfPA2

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その他2023/01/29 14:39:52 [通報] [非表示] フォローする
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今までありがとうございました!#春と孤独を救う招き猫


>>2
お久しぶりで~す。


>>3
ひさしぶりに、トピックを、作ったん?


>>4
そうですね、冬休みより浮上しなくなったんで


>>6
あと普通にネタ切れ!!!


>>8
今ロングコートダディの東京進出に舞い上がっててそれどころじゃないんですよう。


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