【小説】東方幻想色 第Ⅵ章 洩矢諏訪子の幻想色
私が…守矢神社の祭神じゃなくなるの?
どうして…
【東方幻想色 第Ⅵ章 洩矢諏訪子の幻想色】
これは、昔神奈子とどちらが守矢神社の祭神にふさわしいかを争った…まあ、諏訪大戦と呼ばれるものの時のこと。
私は昔から守矢神社の祭神だ。
でも、私を信仰してくれる人が少なくなってきた。
それよりも…
どこからか現れてきて、真の祭神は私だ!と言わんばかりの表情でのさばる神がいる。それが、
『八坂神奈子』
である。
いつしか巫女の早苗でさえ、そちらを優先するようになった。
こんなんじゃなぁ。
私は縄文時代からここにいるんだよ?
そんな、ねえ…
神奈子は嫌いではない。
優しく接してくれるし、何しろ、私をリスペクトしてくれる。
ある日、早苗が言った。
早苗「神様が二人も祭神って、おかしくないですか?」
諏訪子「そう…かな…」
でも、確かにそうかもしれない。なら…
私達で、決めるしかない。
弾幕を広げ、私達は戦った。
でも…
私は案の定負けた。
敗者…私は…真の祭神とは…なれなかった…
信仰も薄れてく。
私の存在が危ぶまれたとき、神奈子が言った。
神奈子「諏訪子、聞いてくれ。」
諏訪子「?」
神奈子「…諏訪子の存在が危ういのは知っているな。」
諏訪子「………」
神奈子「だから、私達は幻想郷に移り住むことを決めた。」
幻想郷?
〚幻想となったものが集まる場所〛
諏訪子「でも…神奈子…神奈子を信仰してくれている方々は…」
神奈子「それは心配ない。私は幻想郷の外に出れるからな。」
博麗大結界は、神様はいつでも通り抜けられる。
諏訪子「…神奈子……私のこと、考えてくれていたの?」
最近、早苗とよく一緒にいたのも、そのせい?
神奈子「あぁ、そうだ。諏訪子は私達の大切な家族だからな。」
そう聞いた瞬間、涙が出た。
てっきり、嫌われていると思っていたから。
邪魔だと思われていると思っていたから。
諏訪子「…うぅ、神奈子…神奈子…」
神奈子「今まで、諏訪子のことを、邪魔だと思ったり、嫌ったりしたことは一度もない。最近は…この話で早苗とばっかいて、ごめんね。諏訪子…」
それからわたしたちは幻想郷に渡り、そして早苗、神奈子とより一層、仲良くなった。
…家族だから、仲良くなったもないか。
私達の守矢神社は
【二人の神様と、神の血を引く巫女の色】
に染まっている。
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すごく感動しました!
物語がどうなるのか最後まで分からないのがいい!
最後は一緒に幻想郷へと行くとは思はなかった!
>>2
ありがとうございます!
またいい作品作れるよう、がんばります(・∀・)