【小説】あの日私たちは。
・朝、目を覚ますのが怖かった。
ピリリリとアラームが鳴る音と同時に鳥のチュンチュンという鳴き声が聞こえる。
その後で目が覚め、もう一度瞼を閉じてすぐに、
「れもー!早く起きなさい!7時過ぎてるわよ?朝ごはんできてるからね!」
と母親のうるさい声が聞こえてくる。返事をしなければ永遠に呼び続けてくるから,
「はーい、今起きる…」
そう答え,重い体を起こす。体が起き上がると同時に、頭の中に
「休みたい」「行きたくない」「嫌だ」
そんな思いが込み上げてくる。だが,行かなければならないのが現実なのだ。
そんなことはもう知っていた。だからこそ親に抗う気力もなかった。立ち上がり
寝巻きを脱ぎ制服に着替える。髪の毛を櫛でとき整え,胸元にリボンをくくり、
「準備完了。」
そう小さい声でつぶやいた後,階段を降り洗面所に向かい,顔を洗う。ふと鏡を見て思った。
必要なこと以外で外にあまり出ないせいか、肌が真っ白だ。もう少し外に出たほうがいいのかな。
でも、肌が白くて害があるわけじゃないから,いいか。そう思い,
「いただきます」
手を合わせ朝食を済ませる。歯を磨いた後,靴を履いて玄関を開ける。母親から声を掛けられる。
「いってらっしゃい,気をつけてね」
「いってきます。」
家を出た後少しまっすぐ歩いた後曲がったらある【南野公園】
に入る。すると向こうのほうから
「れもちゃん‼︎」
と小さく呟くような声が聞こえる。私はそこに駆け寄り,
「りんちゃん。朝早いね、待った?」
と声をかけると,
「ううん。全然?私も今来たとこだよ。もう8時だしそろそろ行こっか。」
そう言われ,2人で歩道を進む。するとすぐそこに学校が見えてくる。
校門の少し前で、2人は別々になる。2人は別々のクラスだからだ。
上靴を手に取り,少し離れた場所で履いた後,教室に向かう。そして教室のドアを開ける。
ガラララララララ…
その音と共に私の方に視線が痛いほどに向かう。
すると女の子が私の方に向かってくる。突然私の方に複数の辞書,黒板消し,シャーペン,消しゴム
が飛んでくる。それにびっくりし、思わずその場で立ちすくんでしまった。シャーペンなど芯が出ている。
刺さったら怪我するかもしれない。そんなのごめんだ。だがそれでも投げるのが上手いのか,私が立ち止まったのを
いいことに、全て当たってしまう。辞書が腹部や頭部に当たり、思わず痛みに顔を歪める。周りは歓喜の声を上げる。
「あっはは!全弾命中ー!」
「ばかじゃんwwwwwww」
「私達物投げ選手になれるんじゃん?」
「なにそれw意味わからんwwwww」
などと騒ぎ始める。痛みが酷く,私はその場にしゃがみ込んで俯く。スカートから覗く足から
血が出ていた。シャーペンが刺さったのだろう。床に落ちているシャーペンの数と同じ分
足から血が少しずつ出ていた。強く,だか確実に命中させれるのはここだったのだろう。
頭の上からはチョークの粉が落ちてくる。煙たくて咳払いをする。すると腹部が痛む。
朝からこんな目に遭うのはあんまりだ。と思い目から涙がこぼれ落ちそうになる。その様子を見て,
女子の中で一番目立つ,橋本 カリナ の甲高い声が上がる。
「ぅーわ!汚いなぁ,血なんて流してさ。早く掃除してくんない?チョー迷惑なんですけど。」
そういい私の顎を人差し指でグイと上にあげる。橋本と正面で向き合う角度になる。それが嫌で
顔を動かそうと思っても動かすことができない。
「てか今日も学校来たんだ?毎日きてくれてありがとね笑」
今の言葉は毎日暇な学校生活に玩具が来てくれて嬉しいという意味なのだ。前そう言っていたのを覚えている。
そこで橋本が大きな声を上げた。
「自分の血は自分で処理したほうがいいのは当たり前だよね。だからさ〜」
私は自分の顔が瞬時に僻んだのが分かった。喉の奥がギュルルと鳴る。
「血は自分で舐めたほうがいいと思う人!手上げて~‼︎」
そんな声が上がる。そして殆どの人が手をーーーーーーーーーー
今回小説を作ってみました‼︎あまり語彙力がないので下手ですが
これでも5年生の本気なので快く見守ってください!ではさよならー!!