空想小説「青鬼」 第53話 広い地下の終着点
氷河「ひっろいなここ…!?こんな大層な地下よく作ったな…!?」
氷河は地下を駆け抜けていた。
氷河「…いや、属性を使えばよよいのよいなのかな…?はぁ、マッピング能力ないのに困るよ…」
ぼそぼそ愚痴りながら走っていると、また別のロボが襲いかかってきた。
氷河「あーもー…!」
美氷「邪魔しないでさ!!」
氷河は美氷の姿に変わり、大鎌でロボットを薙ぎ払った。ロボは全員壁や柱にふっとばされた。
美氷「はぁ、対処も楽じゃない…ん?」
ふと右斜めの柱を見ると、ロボが壁にめり込み、ヒビが広がっている。ヒビを辿ると、妙な不自然な隙間があった。
美氷「んん…?」
近づいてよーく観察する。壁が半ドアのような状態になっている。
美氷「…えいや!」
鎌で軽く小突くと、扉の鍵は壊れてたのか難なく開いた。
美氷「…隠し部屋みっけ。」
氷河「この先にいるといいけど…」
氷河は更に地下に続く階段を降りていった。
―――――――――
氷河「…ここ地下どのくらいなんだろ。もう最下層でいいでしょもう…」
ぼそぼそ愚痴りつつ、走り抜ける。
氷河「…まぁまぁ時間かかってるな…ひろしさんら大丈夫かなー…」
氷河は端末の時刻を見て呟く。前を向くと、奥に広い空間が見える。
氷河「…もしかしなくても最奥部、かな。」
たどり着くと、中は薄暗い空間だった。明かりはあるが、明らかに光量が足りない。
氷河「ここまで来たなら、どこかに4人も…」
とてとて走ってあたりを見渡す。突然奥から声が聞こえた。
「こんな所まで探しに来るとは、あなたも暇ですね。」
氷河「!?」
振り返ると、そこにいたのは、ロングコートを着た男だった。
氷河「…お前が自分達の友人を拐った犯人だね?」
氷河は男を睨みつける。
ニドル「えぇ、ニドルと申します。」
氷河「お前の名前なんかどうでもいいよ、あの人達をどこへやった、さっさと吐け。」
表情を変えること無く、低い声でそう告げる。
ニドル「そこまでして会いたいですか…今会っても絶望するだけですよ?」
氷河「…だから?」
ニドル「はい?」
氷河「だからって聞いてんの、絶望が何?絶望なんか疾うの昔に経験済みだよ。」
短刀を片手に顕現させ、戦闘準備に入る。
ニドル「…仕方のない方ですね…分かりました、そこまで言うのなら。皆さん、どうぞ。」
その声と共に、4人がやってきた。だが、その動きがおかしい。
氷河「…?これ、本当にあの4人か?」
ニドル「えぇ、正真正銘本物ですよ。では、感動の再開を、どうぞ。」
そう言い、ニドルは引き下がる。その瞬間、卓郎が苦内を振りかざしてきた。
氷河「!!?」
氷河は驚いたものの、咄嗟に短刀で受けた。その瞬間を美香とたけしが両サイドから攻めてくる。
氷河「…っ!」
飛び上がり、攻撃を避ける。その瞬間をひろしが狙う。
氷河「危なっ…!」
急所を狙った矢は氷の壁に防がれた。なんとか地面に降り立った氷河は、色々と察した。
氷河『あぁ…絶望ってそういう…確かによく見りゃあ目がおかしいね…何あの色?妙な紫色して…絶対洗脳されてるよ…全く…』
「…チッ、許せないな」
静かな声には怒りが滲み出ていた。
氷河「…ちょっとあいつ滅多斬りにしてやらなきゃ気が済まないな…!」
ニドルの元へ走ろうとするが、洗脳組が邪魔をする。
氷河「悪い、邪魔だよ!!」
そう言い放ち、峰で攻撃するも難なく弾き返され1発入れられた。
氷河「っー…洗脳効果で戦闘力も上がってるのか…?だからといって下手に戦って傷を入れるわけにもなぁ…」
そう考えつつも、4人を見据える。妙な紫色の目。
氷河「…悪趣味な目だね…本当に…腹が立つよ」
ニドル「そうですね…私も手助けしましょうか。あなたの相手は時間の無駄ですし。」
氷河「んだと…っうおあっ!!?」
いきなり足元の地面が隆起し、体が打ち上げられる。その隙をまたひろしが狙う。放った矢が左肩に突き刺さる。
氷河「いっ…!」
幸い深くはなかったので矢を抜き去る。着地した瞬間、違和感を覚えた。
氷河「…?動かしづらい…」
考える間もなく美香が斬り掛かってくる。氷河は短刀で受けるが、体が悴んだように、錆びた金属のように動かしづらい。
氷河「…面倒な毒だね…それも洗脳の影響かな…?」
休む間もなく4人とニドルが襲い掛かる。段々と体がボロボロになってきた。
氷河「…マズいな…どうしよ。体動かしづらいし結構重傷よりの中傷まで来てるし…」
なんて思考時間も許さず戦いは続く。
氷河「…もういい加減固まってくんないかな!?」
氷河は美香を氷に閉じ込める。勿論死なないようにしてある。
ニドル「甘いですよ。」
だが、ニドルが即座に氷を割り、全く時間稼ぎになりやしなかった。
氷河「はぁ…はぁ…キツイな…そろそろヤバい、か…?」
ふと気づいた。ニドルが首からかけている鏡。妙な紫色の輝きを放っている。
氷河「あの紫…」
軋む体をなんとか動かして攻撃を弾く。
氷河『あれ壊せば…ワンチャン…?でもこの状態じゃな…この関節が錆びてるみたいな軋んでるみたいな悴んだみたいな氷の毒さえなければ…』
氷河は攻撃を弾きながら考える。
氷河『しかしこの氷の毒な…どうしよ…氷属性…氷の毒…氷…あ。氷なら溶かせばいいんじゃ…?加熱でなくなる毒もあるし…効くかは知らないけどやる価値はある…ついでにあれも狙えれば…!よし、そうと決まれば…!』
氷河「…あぁもう!お前らしつこすぎるよ!!何?そんなにそいつらの元にいたいのお前らは?」
4人は何も言わない。
氷河「…最後の慈悲だよ。今ここで彼奴の配下から降りるって言うなら助けてあげるけど、どうする?」
4人は誰も、何も言わない。無表情に見てくるだけ。
氷河「…黙ってるって事はNOって事だね。…分かったよ。そんなにそいつのとこにつきたいんなら…お前らもろとも貫いてやるよ。」
氷河は指にナイフを構える。
ニドル「私を攻撃する分には構いませんが、仲間を殺す事になりますよ?いいのですか?」
氷河「…何言ってるの?ここに仲間なんていないけど」
蔑むような目でそう言うと、ニドルが笑い始めた。
ニドル「…ふっ。あっははははは!貴方も非情ですねぇ!仲間を切り捨てますか!」
氷河「…お前が何を言ってるかはわからないけど。まぁ、いい加減攻撃しないと始まらないし。お前の戯れ言なんかどうでもいいわ。」
そう言い、ナイフを投げる。6本のナイフは破裂し、白い雪煙が覆った。
氷河「…もういいよお前ら。」
―――俺は洗脳された君達なんてまっぴらだよ。
冷たい声が響いたその直後、雪煙の中に刃物らしきものが大量に降り注いでいた。
ニドル「あはははっ!本当にに仲間に手を掛けてしまうとは!いい気味ですねぇ!あははははは!!!」
ニドルは笑い笑い、笑い続けた。
ニドル「傑作ですねぇ!仲間を殺してどんな気持ちですかぁ??」
「…………」
氷河からの返事はない。
ニドル「…あぁ、毒でもう動けませんか。哀れですねぇ、死なば諸共ですかぁ。4名は可哀想ですねぇ!あなたの事情で殺されて!!」
蜊捺イウ「………時効だ」
ニドル「えぇ?なんて言いました?聞こえませ」
へらへら笑うニドルの元に、1筋の赤いようなオレンジのような光が走った。その光は一直線にニドルの首にかかっている鏡に当たった。
ニドル「…!?」
突然の出来事に驚くニドルを他所に落下物が降らなくなり、雪煙が晴れる。そこには倒れた4人と、どこか忍者のような姿の氷河…卓河が立っていた。
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闇氷「⋯お前投稿頻度どうした?」
霞「何さ、たまたまサムネが早く描けてストックもあったから出しただけだけど?」
闇氷「余裕で1ヶ月以上空けるお前が?」
霞「たまにはいいだろう?まぁこれからまた空きそうだけど。ストック無いし。」
闇氷「⋯あとお前さぁ⋯とんでもない性格してるよな⋯」
霞「なんのことかなーあっはっは♪」
闇氷「⋯⋯⋯」(¬_¬)

