空想小説「青鬼」 第2話 水色髪の転校生
??「…はい。」
静かな声と共に教室に入ってきたのは目を細めた水色髪の女子生徒だった。そして、その右目には眼帯がついていた。
先生「はい、今日からここのクラスメイトになる子です!自己紹介をおねがいできる?」
氷河「あぁ、はい。今日からここのクラスの1人になります、雪原氷河です。眼帯をつけている理由は…あー…10歳の時に事故で見えなくなりました。」
早口にそういった後、氷河は一礼をした。
先生「…え?もう終わりですか?もっとこう…好きな食べ物とか…」
氷河「あぁ、それならいちごとかブルーハワイのかき氷が好きですね。」
先生「あ、あぁ…」
氷河「ところで、どの席に座ればいいのですか?」
先生「席?席なら…そこの白河君の席の隣に座ってください。白河君、ここって言ってくれる?」
ひろし「はい。氷河さん、こちらです。」
ひろしがそう言うと、無言でそこに歩いていった。
氷河「誘導ありがとうございます。」
ひろし「これからよろしくお願いいたします、氷河さん。」
氷河「…よろしくお願いします。あと、さん呼びはやめてください。氷河で結構です。」
氷河は早口かつ、冷めた声で言う。
ひろし「は、はい。」
いつも冷静なひろしが少し困惑しているのを見て、周りの生徒がこそこそと喋っていた。
女子生徒A「え、ちょっと、あのひろしが困惑してるんだけど!」
女子生徒B「あらほんと。珍しいわね。」
男子生徒A「ってか、何だよあの水色髪の女。眼帯つけて厨二病か?」
男子生徒B「絶対そうだわ、つけてる理由言うの渋ってたし。」
様々な小声が出てくる中、氷河はさっきの男子生徒2人の言ってる事を聞いていた。
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