空想小説「青鬼」 第8話 たけしの疑問
先生「それでは、夏休みを有意義に過ごしてくださいね!では、室長(しつちょう)さん、号令をお願いします!」
室長とは、クラスのリーダー的な存在の人の事である。
室長「起立!礼!さようなら!」
全員「さようなら!」
男子生徒C「っしゃあ〜!夏休みだ〜!」
女子生徒C「夏休みにカラオケ行こうよ〜!」
月日は流れ、終業式が終わり、夏休みに入った。
卓郎「う〜し!今日から夏休みだぜ!」
ひろし「そうですね。今年はどうなる事か…」
美香「何よ、ひろし!楽しくなるに決まってるでしょう!」
たけし「そ、そうだな…!」
卓郎「そうだ。お前ら、前に教えた日程、覚えてるな?」
卓郎は皆に1週間前(7話)に話した事を聞いてきた。
美香「もちろんよ!ご飯食べて学校問前集合でしょ?」
卓郎「よし、ちゃんと覚えてるな!ひろし、たけし、氷、ちゃんと覚えてるな?」
ひろし「えぇ。覚えていますよ。」
たけし「お、俺もちゃんと覚えてるぜ…!」
ひろしとたけしが答える中、氷河は1人黙り込んで目を細めていた。
卓郎「ん、氷?どうした?」
氷河「………………………」
美香「ちょっと氷ーちゃん!なーに暗い表情してんのよっと!」
美香が思い切り背中のバックを叩くと、氷河はびっくりして、
氷河「うおおぉぉぁぁ!!?何するんですか美香さんっ!!!」
と、思いっきり発狂に近しい声を出した。
卓郎「で、いきなり話を戻すが氷、1週間前に話した事、覚えてるよな?」
氷河「あ、あぁ…はい。青美山の件ですよね?ご飯食べて学校問前集合…でしたか?」
卓郎「あぁ、そうだ!ちゃんと覚えてるみたいだな!」
たけし「な、なぁ、氷河…」
ふと、たけしが氷河に質問をしてきた。
氷河「ん?何でしょう、たけしさん?」
たけし「氷河ってさ…俺達の事まだ信用してなくないか…?」
氷河「…!?」
たけしがそんな事を言い出し、ひろし、美香、卓郎が驚いた表情でたけしに聞き返した。
ひろし「どういう事ですか、たけし!」
美香「そうよ!何突拍子も無い事言ってんの!」
卓郎「そうだぜ!こんなに俺達によく接してくれてるんだぜ!?信用してないなんてそんな事言うな…って、氷…?」
卓郎が氷河の方向を見ると、氷河はうつむいていた。
美香「ひ、氷ちゃん…?」
氷河はうつむいたまま口を開いた。
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