小説。
不意に思い立って、のど飴を手に取った。
カサリ、スルリと指先をビニルの音が掠める。
ピリピリ、コロン。カラカラリ。
小気味良い音とともに、ふわりと甘い糖衣が舌の上に踊る。
「……あ」
思わず声を上げた。人工的な桃の香りが鼻へ立ち上がり、スッと抜けていく。その中から、柔らかい儚い甘さが顔を覗かせた。
窓の外を見る。昨晩から吹き続けた風は、重くのしかかった雲を、何処かへと追いやってしまったようだった。
今日のお茶は緑茶じゃあなくて、アールグレイにでもしてみようか。
小さな小さな、3月の足音が聞こえた。
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小説というかエッセイ…だよね。
トピ主明かしてほしいって要望が多ければ明かす…かもしれません。
とか言っといてID付きでコメントしちゃった〜笑笑
普通のフィクションもいいけれど、存外こういう穏やかな文章が好きなのかもしれない。
……なんてね。
いいねは求めません。でも読んだら読んだっていう報告が欲しいです
どこかの誰か1人だけでも、読んでもらえるだけですごく嬉しいものなので
まあ、任意なんですけれどね
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