【小説】親友と私

4 2022/08/28 10:02

この小説は私が書きました。

他サイトでもこの小説はありますが、それも私が投稿したものです。

何処のどんなアカウントなのかは言いませんが、もし見つけたらフォローしてやってください。

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リストカット。

体を切ること。

一部の人にとっては唯一のストレス解消法だったりする。

私もこれをしていた。

きっかけは、親友に拒絶された時から。

まぁ、完全に私が悪いんだけどね。

親友が誘拐されて殺されそうになった。

警察の方とかがなんとかして、ぎりぎりで誘拐犯を捕まえられて、親友も殺されはしなかった。

殺されはしなかっただけで、なんかあったらしい。

親友は、そうとうショックを受けていた。

でも、何があったのかは教えてくれなかった。

誘拐されて、暴力も振るわれていたらしい。

それなのに、親友は私に明るく振る舞ってくれた。

やっぱ、親友は変わってないな、と思った。

小さい時から一人で物事を抱え込んでいた。

誰にも弱みは見せなかった。親友の私にも何も話してくれなかった。

親友っていうのは私の独りよがりじゃない。本人公認だ。

私は何があったのかは知らないけど、親友を元気にさせるために頑張った。

いつだって気を遣ったし、聞いちゃいけないところと大丈夫なところの線引きはできていたはず。

最初は「ありがとう」、「優しいね」って親友は私に言ってくれた。

でも、ある日。

いつもみたいに親友のところを訪ねた。

でも、インターホンを押しても誰も出なかった。

その次の日も、その次の日も。

そしてしばらく経った時、私に一通の手紙が届いた。

親友が死んだことが書かれた親友の身内からの手紙と、親友の遺書。自殺らしい。

遺書の内容は、本当は私の励ましに傷ついていたこと、でも私だけが生きる意味だったこと。

私がいなかったらもっと早く死んでいたって。

涙も出なかった。しばらく寝込んだ。

親友の葬式にも出たけど、上の空だった。

うつ病になって、いつしかリストカットを始めた。

たまにオーバードーズもした。

学校には行った。

私は学年の中心の人と言ってもいいくらい友達が多かった。

不登校になって、勉強も遅れたくなかったし、何より今いる友達に嫌われたり距離を置かれたくなかったから。

その翌年には、新しい親友ができた。

その子はthe・アホの子って感じで、勉強は全然できなかったけど、運動神経や人柄は良かった。

もちろん、クラスで男女共に人気になった。

私には劣るけど。

親友だけど、私は彼女と少し距離を置いた。

前の親友のように、傷つけたくなかったから。

そうして、少し経ったころ。

私は万引きの罪をなすりつけられた。

お店の人に何を言っても嘘として片付けられ、カバンの中も見てもらえない。

こっそり警察を呼んでなんとか収まったけど、元々うつ病で弱っていた私は凄く傷ついてしまった。

その時、それを知った親友は私を励ましてくれた。

やっぱり、この子はいい子だな、取り繕ってる私とは大違いだ、と思った。

でも、その子の言ってることは綺麗事で、本当は私のこと嫌いなんだって妄想が頭からこびりついて離れなかった。

そして、しばらく経って、私は自殺した。

親友のあの子は凄く悲しんでくれた。

私の葬式にも参加してくれた。

でも、

あの子はリストカットを始めてしまった。

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暮らし2022/08/28 10:02:48 [通報] [非表示] フォローする
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同じことが繰り返されるってこと?


2: 闇氏 @zenjinruisine 2022/09/13 21:04:43 通報 非表示

>>1
返信遅れた~

そゆこと


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