空想小説「青鬼」 第11話 三上水刃

2 2023/02/16 17:08

卓郎「長…」

氷河「長い…」

美香「長いわ…」

たけし「長いなぁ…」

ひろし「長いですね…」

5人はトンネルへ入ってかれこれ四、五分程歩いていた。

たけし「これ、出口あるのか…?」

ひろし「出口のないトンネルはありませんよ、たけし…」

泣き言を言うたけしをひろしが励ましていると、美香が声を上げた。

美香「あ!光よ!!」

前を見ると、遠くの方に光が見えていた。

卓郎「よし来たぁ!皆行くぞおぉ!!!」

5人はその光目掛けて走っていった。

トンネルを抜けると、そこには村があった。人はいなかったが、民家や建物はしっかりしていた。

氷河「へぇ〜…廃村って聞いてたけど、結構ちゃんとしたとこだね。」

そんな5人の元に、村人であろう女性が近寄って来た。

村人「わぁ、来客なんて珍しい!ようこそ青美村へ!」

卓郎「あの、実は俺達、斯々然々で…」

卓郎は、事の経緯を説明した。

卓郎「…って事で来たんです。」

村人「なるほど、そうだったの。今はこうだけど、一時はそうなったわ。青い化け物がここを襲ってきてね。沢山の民家や建物を壊されて、それに大勢の民も喰われてしまって…そのせいで二年ほど廃村になってたの。今もこの村には私以外はいないわ。」

ひろし「なるほど…そうだったのですか…」

たけし「そ、それより、俺はヘトヘトだよ…」

バテたたけしが疲れた声で言うと、村人は、

村人「なら、私が経営兼暮らしている宿があるのよ。案内するわ!」

そう言うと、5人を連れて、宿に案内してくれた。

村人「ここが宿よ。」

美香 卓郎「おぉ〜!」

氷河「すげ〜…!」

たけし「で、でもさ、俺達あんまりお金持ってきてねぇだろ…?」

卓郎「あぁ、言われてみりゃ…」

その話を聞いた村人は笑って、

村人「あぁ、お金はいいわよ。ここには人なんて滅多に来ないもの。ゆっくりしてって。」

卓郎「やりっ!サンキュー、村人さん!」

水刃「そうそう、名前を言ってなかったわね。私は三上水刃(みかみ みずは)よ。よろしくね。さて、それじゃあ部屋に案内するわね。」

ここの唯一の村人、三上水刃につられて2階に上がると、部屋に案内してくれた。

水刃「ここが部屋よ。」

たけし 美香 卓郎「おぉ〜!」

部屋を目の当たりにしたたけし、美香、卓郎は歓喜の声を上げた。

ひろし「洋と和が混ざった感じですね。」

氷河「これがいわゆる和洋折衷ってやつですね…!」

ひろしと氷河は、部屋の内装に目が行っていた。

水刃「じゃあ、ゆっくりしていってね。」

水刃さんはそう言うと、部屋から出て行った。

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タグ: 空想小説「青鬼」

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アニメとゲーム2023/02/16 17:08:24 [通報] [非表示] フォローする
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1: 雪原氷河 @overwrite 2023/02/16 17:10:46 通報 非表示

「わぁ、来客なんて珍しい!ようこそ青美村へ!」

今回のサムネは初登場、三上水刃さんです!


>>1
三上水刃さん可愛い


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