[再UP]空想小説「青鬼」 注意事項&第1話 水色髪の転校生
[注意]
これは青鬼の二次創作であり、キャラ崩壊の可能性、オリキャラの登場、原作とかけ離れた物になると思います。それとこれはド素人が作った物なのでリスペクトがあったり設定とかがあやふやだったりよく分からない所も多々あると思います。それでもいい、という方は読んでください。
それと、コメント荒らしはやめて下さい。
[本編]
ー清青(しそう)中学校ー
とある教室の一室、とある話が出ていた。
女子生徒A「ねぇ、聞いた?今日転校生が来るらしいわよ。」
女子生徒B「聞いた聞いた!どんな子なのかしらね?」
男子生徒A「すっげぇ可愛い子だったり?」
男子生徒B「ハハッ、君らしいなぁ。」
転校生の来る2ー1は、今日来る転校生がどんな子か、という話が殆どだった。しかし、その一方で、白髪の生徒の席に3人の生徒が転校生の話をしていたが、ロングヘアーの女子生徒が別の話題を出してきた。
美香「そうそう、ひろし、たけし、卓郎!私、最近面白い噂を聞いたの!」
4人の紅一点、物理攻撃が最上級の力を持つ赤水美香(あかみず みか)が質問をしてきた。
ひろし「面白い話…?それは一体?」
4人(学年)で一番の秀才の白河(しらかわ)ひろしが問い返す。
たけし「こ、怖い系じゃ…ないよな…?」
4人の中で一番足の速い黄河(こうが)たけしが引き気味に言う。
卓郎「まぁ、大丈夫だろ。で、その内容はなんだ、美香。」
4人の中で兄貴的な存在の赤城卓郎(あかぎ たくろう)が美香に理由を聞くと、美香は楽しそうに答えた。
美香「最近知った都市伝説なんだけど、[氷結の剣士]ってのがあったのよ!それについて話したいなーって♪」
卓郎「あぁ、そういやそんなのを動画サイトで見た事あるな。なんだっけ?[とある村には凍てる技を操る氷結の剣士が存在しており、それに近づいた者は消されてしまう]とかなんとか?」
たけし「ちょっとネット上で有名だよな…」
ひろし「都市伝説ですか。有名とはいえ、信じてはいませんが。魔法を操るなんて非科学的です。」
ひろしは半分呆れ口調で言った。
卓郎「ひろしなら言うと思ったぜ…ま、あくまでもネットの噂だ。そりゃ誰もそうそう信じねぇさ。」
4人でそんな話をしていると、チャイムが鳴った。
卓郎「あ、やべ。席つこうぜ、美香、たけし。」
美香「OK!」
たけし「あ、あぁ…」
皆が席に座った頃、教室に先生が入ってきた。
先生「おはようございます!皆さんも知っている通り今日は転校生がこの教室の新たなクラスメイトになります!それでは、入ってきてください!」
??「…はい。」
静かな声と共に教室に入ってきたのは目を細めた水色髪の女子生徒だった。そして、その右目には眼帯がついていた。
先生「はい、今日からここのクラスメイトになる子です!自己紹介をおねがいできる?」
氷河「あぁ、はい。今日からここのクラスの1人になります、雪原氷河です。眼帯をつけている理由は…あー…10歳の時に事故で見えなくなりました。」
早口にそういった後、氷河は一礼をした。
先生「…え?もう終わりですか?もっとこう…好きな食べ物とか…」
氷河「あぁ、それならブルーハワイのかき氷が好きですね。」
先生「あ、あぁ…」
氷河「ところで、どの席に座ればいいんですか?」
先生「席?席なら…そこの白河君の席の隣に座ってください。白河君、ここって言ってくれる?」
ひろし「はい。氷河さん、こちらです。」
ひろしがそう言うと、無言で足早にそこに歩いていった。
氷河「誘導ありがとうございます。」
ひろし「これからよろしくお願いいたします、氷河さん。」
氷河「氷河で結構です。」
氷河は早口かつ、冷めた声で言う。
ひろし「は、はい。」
いつも冷静なひろしが少し困惑しているのを見て、周りの生徒がこそこそと喋っていた。
女子生徒A「え、ちょっと、あのひろしが困惑してるんだけど!」
女子生徒B「あらほんと。珍しいわね。」
男子生徒A「ってか、何だよあの水色髪の女。眼帯つけて厨二病か?」
男子生徒B「絶対そうだわ、つけてる理由言うの渋ってたし。」
様々な小声が出てくる中、氷河はさっきの男子生徒2人の言ってる事を聞いていた。
氷河『…厨二病…ね…まぁ、絶対言われるだろうな、とは思ってたけど。気にしちゃ負けだ。口論では勝てる気がしないからこういうのはスルー安定だね。って言うか、これチャイム鳴って休み時間になったら私のとこに来るんじゃ』
そんな事を氷河が考えていると、朝の会終了のチャイムが鳴った。そして、大勢の生徒が氷河の元にやってきた。
氷河『うわ、来た…どうなることやら…』
女子生徒A 「ねぇねぇ!君ってどこの中学から来たの?」
男子生徒C「どういうゲームが好き?」
女子生徒B「趣味は何なの?」
男子生徒D「特技とかあるのか?」
案の定、大量の質問が飛び交ってきた。
氷河「ちょ、うるさいですって!せめて1人ずつ言ってくださいよ!」
あまりにもうるさかったので、氷河はたまらず制止した。
男子生徒A「じゃあ、俺らからいいか?」
そう言うと、二人の男子生徒が氷河の元に来た。
氷河「…あぁ、構いませ」
男子生徒B「お前って厨二病なのか?」
それを言った途端、場が静まり返った。
女子生徒C「ちょ、ちょっと!そんな事言ったらこの子傷つくじゃないの!」
それを指摘すると、男子生徒は半分笑いながら言った。
男子生徒A「はーい、シャラーップ!で、そこんとこどうなんだ?雪原氷河ちゃん??」
氷河『チッ、案の定聞いてきやがったか…』
氷河は男子生徒二人を少し睨みつけると、静かに答えた。
氷河 「少なくとも、厨二病ではありませんよ。眼帯を見てそう思ったのですか?」
男子生徒B「ま、そんなとこだな。ついでに、名前もだな。俗に言うキラキラネームってやつだし?」
氷河『いや、キラキラネームではないだろ…普通に読めるじゃん…まぁ、嘘っぽい名前ではあるけどさ…』
「名前に文句言わないでくださいよ。それと別にキラキラネームではないですよ、普通に氷河って読めますし…後、付ける意味でもなかったらつけませんよ。」
氷河は目を細めて言うと、男子生徒が氷河の顔を覗き込むように言った。
男子生徒A「じゃあ、その眼帯外してくれよ。意味なきゃつけないんだろ?」
氷河「うっ…そ、それは…」
躊躇(ためら)う氷河を見た2人は、
男子生徒B「あれー?何で躊躇うんだよー?」
男子生徒A「外せばいいだけの話だろっ!」
氷河「や、やめてくださいっ!」
男子生徒Aが眼帯に手を伸ばした瞬間、氷河は即座に男子生徒Aの手を弾く。
男子生徒A「んだよこいつ!さっさと剥がせっつってんだよ!!!」
強引に眼帯を外そうとした______その時だった。
______やめなさいっ!!
と、大きな声がした。閉じていた片目を開けると、自分の眼帯を外そうとした男子生徒Aの手首を髪の長い女子生徒…赤水美香が掴んでいた。
男子生徒A「あぁ?何すんだよ?」
美香「その子嫌がってるじゃない!後、強引に他人の眼帯取ろうなんて何考えてるのよ!」
怒った表情で男子生徒Aに訴えると、男子生徒Aは、見下すように言った。
男子生徒A「はっ、たかが女ごときがデカい口を叩くなよ!俺はこの手を弾く事しか抵抗する能がない雑魚厨二病よりも立場は上なんだよ!弱い奴は強い奴の言いなりになる!これが弱肉強食の世界なんだよ!分かったら手を」
離せ、と言い終わる前に、手首を掴まれた男子生徒Aが悲鳴を上げた。
男子生徒A「ぎゃああああああぁぁぁ!!!何だよこの力!離せ、離せぇ!!」
叫びながらそう言うと、手首を掴んだ美香が口を開いた。
美香「その話を聞くと…強い奴が上で弱いやつが下、って言ってるものね。じゃあ__、」
そう言うと、その女子生徒は顔を上げた。その顔は___満面の笑顔だった。
美香「私は君よりも強いから私が上って事でいいのよね?」
氷河『いや待て待て、あまりにも笑顔で恐怖を覚えるんだが…』
男子生徒A「ちょ、おい!お前もボサっとしてないで手伝えよ!!」
男子生徒B「お、おう!」
男子生徒Bが女子生徒に殴りかかろうとした瞬間、その男子生徒Bはふっ飛ばされた。ふっ飛ばされた反対の方向を見ると、美香があたかも今さっき蹴りをしたかの様なフォームになっていた。
美香「2対1をしようって言うの?いいわよ。ただし、物理的に骨が折れる覚悟で、ね…♪」
恐怖じみた声と顔を見た2人は恐怖にかられた声を出した。
男子生徒A「ひいいぃぃ!!!分かりました分かりました!!もうこんな事しないんで手を離してくださいお願いいたします!!!」
美香「ふっ、いいわ。でも、気をつけなさい。次こんな事をしようものなら…骨が折れる、だけじゃあすまないかもね…♪」
男子生徒AB「うわああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
二人の男子生徒はさっきまでの威勢はどこへやら、廊下へ走って逃げていってしまった。
美香「大丈夫?」
先程の女子生徒が言ってきた。
氷河「あ、あぁ、はい、大丈夫です。」
唐突だったからか、早口気味に言った。
美香「そう、それならいいのよ。ちょっと怖い思いさせちゃったわね。ここのクラス、ああいう奴がちょこちょこいるのよ。また何かされたら私に言いなさい!私がさっきみたいな事をそいつにやってあげるから!」
満面の笑顔でそう言うと、氷河は少し目線を反らした。
氷河『にっこにこで言う辺り怖いんですが…歯向かったら何されるか分かったもんじゃないなぁ…』
「あー…さ、流石にそこまでは…」
そんなこんなで、色々あった後、チャイムが鳴った。
氷河「はぁ…1日目早々カオスじゃないか…」
席に戻った氷河は頬杖付いて呟いた。
ひろし「お疲れ様です、氷河。」
氷河「あぁ…はい…ええと…」
ひろし「おっと、名前を言ってませんでしたね。白河ひろしと申します。」
そういえば名前聞いてなかったな…と思っていたら、
白髪の男子生徒、白河ひろしが丁寧に言ってくれた。
氷河「あぁ、はい。ありがとうございます、ひろしさん。」
ひろし「ところで…授業の準備は出来ているのですか?」
氷河「あっ、すっかり忘れてた!!」
授業の用意が出来ていない事に気づいた氷河は即座に用意を始めていた。
ひろし「まぁ無理もないですよ。先程あのような出来事がありましたからね。」
氷河「あはは…ええと…教科書これで、ノートこれで…よし出来た!」
ひろし「は、早いですね。」
氷河「何か言われるのは御免ですから。」
そう言った氷河の声は最初の冷めた声になっていた。
高画質版
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)