【小説】F 第1話
ニューヨーク郊外のとある町…
飲食店の前で数人ともめている若者がいた。
若者の名はルーク・スタンフォード。なんてことはない青年だ。
そのうち一人がナイフを取り出しルークに向けるが、彼は動じなかった。
いきなりルークはナイフを手で掴んだ。するとナイフが赤くなり、みるみるうちに溶けていった。
「こ…こいつ…”奴ら”だ!殺しちまえ!」 一人がそう声をあげると、町の民衆はルークを凝視した。
そして皆、殺意や怒りに満ちた目で彼を追い始めた。
ルークは急いで路地裏を通り、さびれた通りにある自らの家へと逃げ込んだ。
玄関を開けると母とばったり会った。
ルークの母「…能力を使ったの?」
我が子の顔を見て察したのか、ルークの母は悲しいような、複雑な顔をした。
ルーク「ごめん…また…使っちゃったよ…ごめん母さん…本当に…」
ルークの母「いいのよ、もう…ここには長くはいられないわね……身支度をしなさい。あそこに行きましょう。」
続
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