新訳幻想異邦伝、勘と気合
異変のない間に巫女候補に修行をつけるよう紫から言われた霊夢は、師匠をやることにした。
博麗の巫女としてやらねばならないことはわかっているし、異変が起きたら忙しくなる。
「巫女の候補?」
「霊感が強い子、素質のある女の子たち」
霊夢は少女たちに言った。
「夢想封印とかは、霊力をこう、ガツンと!」
「この子がひたすら殴り合いだけしてた弊害が出たわね‥」
「巫女様、わかりません!」
「なんとなく気合いでやるのよ!」
妖怪のこともよくわかっていない子供たちに、気合というのは無茶がすぎる。
「外から流れてきた漫画でこういうのあった、ひゅーってやってひょいって」
霊夢はひゅーっとやってひょいっとできる側の人間だ。
「とりあえず筋トレしましょう、体作りよ体作り」
「貴女理論を放り投げたわね?」
霊夢は無難に体力作りからやることにした。
「多少妖怪に殴られても怪我しないように、それくらいじゃなきゃ巫女にはなれないからね」
「後で蘭に行かせましょう、私の博麗の巫女たちの卵が、熱中症で潰れてしまうわ‥」
かわいい巫女を潰すわけにはいかない。
「私の幻想郷を守る巫女だもの、もっと丁寧にやるべきだったわね」
男は博麗の巫女にはなれないが、平太も呼ばれた。
「ねぇ、アナタも手伝って?」
「はい!」
「みんなでこの子と一緒に修行しましょうか」
自分の師匠である妖夢は、剣術を教えてくれたので、自分も少し人に教えられる。
「私は勘で夢想転生覚えたから‥」
「逆にすごい‥」
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