新訳幻想異邦伝、直々のご指名
「兄様〜!」
飛び込んできた女の子を、ぎゅっと受け止める。
「も〜、甘えんぼさんなんだから」
妹が産まれてからの月日は早いもので、いつのまにか大きくなった。
「よしよし」
名前は麗奈、博麗の巫女にあやかり、字を一つもらった。
「大きくなったね」
この子が産まれてからの幻想郷は比較的平和で、どこの勢力も大きな異変は起こしていない。
だが、幻想郷の賢者の人たちは、紫様が召集して会合を開いている。
「幽々子様も会合に出ること増えたし‥」
流石に白玉楼にいても会合には出られないし、何を話しているかは限られた者にしか伝わらない。
将来白玉楼に仕えることについては幽々子様から了承をもらっているので、そのうち聞かされるのだろうか?
「兄様、どうしたの?」
「なんでもないよ、今日は麗奈の七五三なんだから」
実は‥
「妹が博麗の巫女!?」
「頑丈なあんたの妹ならいけるわよ」
大結界の管理と治安維持役は代々女性が引き継ぐ習わしで、博麗の巫女というシステムは続いている。
「麗奈まだ四歳なんだけど‥」
「紫があの子がいいって」
「紫様が!?」
幻想郷の統治者直々のご指名、断ったらどうなる?
「そのうちスキマであんたの後ろから出てくるかもよ?」
動く時はフットワークの軽い賢者様は、スキマでどこからでも現れて、いきなり帰る。
「心配ならついてあげればいいじゃない、ある程度の妖怪なら斬れるでしょ?」
「はい‥」
妖夢の元で剣を学び、ある程度戦えるようになった。
「大きな異変じゃなければサッといって終わらせて帰ればいいのよ」
博麗の巫女が普段何をしているか、ちゃんと知っている人里の人間は少ない。
「外来人を食べそうになってるルーミアを小突くとか、カエルを凍らせる⑨妖精を小突くとか」
「デカめの獣を追い払うとか、翠華のとこの鬼が調子づいて人を襲わないようにするとか」
巫女のやることは多岐に渡り、休みがない。
「ちょっと手伝ってよ」
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)
白のリーダーヒトミアさんの影響を受けた主による、キャラクター紹介というか世界観設定のコーナー!
ということで本作の世界観、幻想郷の外の世界の宗教団体、,,神格再臨研究所,,というものの紹介をしようと思います。
幻想郷は忘れられたものが行き着く場所ということで、守矢神社の神や他の神々も、外では信仰を失いかけているという状態なのですが、神格を呼び戻し、力を利用しようとする新興宗教団体が後登場していきます、少し匂わせしてます。
お楽しみに!

