新訳幻想異邦伝、七五三
平太は麗奈を抱っこして、博麗神社の階段を登っていた。
今日は妹の七五三、霊夢に祈祷をやってもらう。
「高いから怖かったら下見ないんだよ」
博麗神社は階段が長くて、下を見ると怖くなる。
お百度参りの時は必死だったが、本当に長い階段だ。
「俺の妹になってくれて、ありがとう」
七五三は成長を祝う日だ、なんだがじーんとする。
少しだけ目尻が熱くなったのは、内緒だ。
「兄様‥」
「俺は剣士だから、怖いのやっつけてあげるからね」
妖夢に剣を習い、自分の刀も小傘に打ってもらった。
妹を守れる、みんなを守れるくらい、強く。
「かっこいい!」
「ありがとう」
麗奈が相棒を触ろうとした時があった。
「んー」
「危ないから、めっ」
相棒の名前は青龍断、これが一緒に戦ってくれる。
「巫女様!」
「あら、いらっしゃい」
階段を登り終えると霊夢がいた。
「よろしくお願いします!」
「おねがいします」
妹が可愛らしくおじぎをする。
「はい、よろしくね」
巫女さんらしくお祓い棒を振る。
初めて喋った日、兄様と読んでくれた日、初めてのひな祭り。
いろんな思い出がある、これからもっといっぱい思い出を作る。
いつか地底の温泉に行くんだ、家のお風呂で泣かないようになったら。
「いろんなところ行こうね、幻想郷は、すごくきれいだから」
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タグ: 新訳幻想異邦伝
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