新訳幻想異邦伝、貴重すぎるインタビュー
集合体恐怖症の人には紫様のスキマはキツイだろう、目がたくさんある。
水を飲んで縄から解放され、男の人は立ち上がった。
「どうも」
インタビューがしたいとということで守矢のみんなの前に座る。
「諏訪子様は私のご先祖さまです」
「数千年前の諏訪湖の辺りは私のものだったんだ!」
かわいい女の子に見えるが、神なのだ。
「邪馬台国はあったんでしょうか?」
「大陸と交易を開いた国はあったと思うよ、大国主が国を譲るまで大和はなかったから、私も国をやってたし」
男は続けた。
「他の神々についてはどのように‥」
諏訪子は困ったように、控えめに笑った。
「これで私が嫌いとか言ったら、たとえば出雲を敵に回すことになるかもしれないんだよ?まぁ羨ましいけどね」
私のところも諏訪神社の総本山なのにと、神様はぼやいていた。
「私が諏訪子のところに攻め込んで、なんやかんやあってね…」
インタビューを終えてメモにざっと書き込んだ男は、ブツブツと何事かを呟いている。
「そんなに面白かったかな?」
「そりゃ人間にとったら、大和より前の時代なんて興味深いことばっかりだろうさ」
早苗もざっくりと学んでいるくらいだが、この二柱は実際に見ている。
「私も、竪穴式住居がありましたよとか、そのくらいしか知らなくて‥」
「あれね〜、案外過ごしやすいんだよ」
男は早苗にもインタビューを始める。
「好きなのはガンダムですね!」
外でJKだった彼女は勢いづいてきて、オタクモード全開になったのだった。
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