小説?小話?書いてみました。
【皮肉】
私はもう、あの人達と家族でないんですって。
私はその日、幼馴染で遊園地へ行ったの。早朝に起きて、御支度をして、そうして、すこしおしゃれなんかして、朝六時に迎えが来て、車で遊園地へ向かった。
午前十時頃だったかしら、開演して、私たちは様々な乗り物に乗ってすごく楽しかった。観覧車なんかは四回も乗ったりして、アイスを食べて。でも、時間というのは「あっ」、と言う前にとけてゆくのね。気づいた頃には帰らなければならない時間だったの。そして気づけば車に乗り、晩ごはんをたらふくたべ、食べるぎて吐く、というのを身を持って体験しそうになって、もう、お家の前だったの。一日中歩き回って、走って、私は疲れて今すぐにでも寝てしまいたかった。だけれど、そういうわけにもいかなかった。
妹にお風呂の準備を頼まれてしまったから。どうやらその時、生後一ヶ月ほどの弟をお風呂に入れ終わった後で、妹が弟に哺乳瓶でミルクを与え、面倒を見ている間にお母様が入浴したいとのことでしたの。私は、少し嫌そうな顔をしたわ、だって、疲れているのにお風呂掃除なんて、誰もしたくないでしょう?でも、そんなに長い時間じゃないのよ?たった三秒ほどのことでした。そうして、私がのそのそと準備に取り掛かり始めたとき、リビングでお母様が妹に私のことをこうおっしゃいましたの。「あの人は、もう家族じゃあないよ。」と。「お風呂の支度を頼んだだけであんな顔をするなんて自分のことしか考えていないんだよ。」と。「家族」じゃあ、ない。家族でないなら、なんなのでしょうか。居候?いや、同居人?まさか、召使い?なんて、そんなことはどうでもよく、私はただそう言われてとても嬉しかったの。あのお方たちと、家族じゃあ、ない。
普段私のことを見下し、嫌なことばかりを仰るあの人達と、「他人」として接することができる。血がつながっているだけの、ただの他人。「家族」という縄と糧が、私から外れて、すごく嬉しかったのよ。だって、向こうも私に用がなければ話しかけてくることはないでしょうし、嫌なことだって言われないんですもの。これで、私に対する雑用と頼み事も、なくなったら良いのに、と密かに願ってしまいました。
「あの人は、もう家族じゃあないよ」これは、私にとっては嬉しいお言葉。お母様、いや、中学一年生の女の子と生後一ヶ月の男の子のお母さん、ありがとう。
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終わりです。この話はフィクションです。実際の人物とは一切の関係もありません。誤字脱字は私のミスです。ご迷惑をおかけしたようでしたらすみません。
こんな話読む人がいるかどうかもわかりませんが、よかったら感想ください。

