空想小説「青鬼」 第10話 青美山へ
午後2時、5人は学校の門の前に集まった。
卓郎「よし!全員揃ったな!」
美香「それじゃあ、青美山へ行きましょ!」
たけし「お、おぉ…!」
ひろし「えぇ。」
皆が意気込んでいる中、氷河は黙って下を向いて暗い表情をしていた。
卓郎「ん、たけしは置いといて氷、どうした?そんな暗い表情して…」
氷河「いや…ちょっと…嫌な予感がずっとしていて…」
そう氷河が言うと、美香が持って明るく元気づけた。
美香「もう、氷河ったら!もっと明るい表情しなきゃ!ほら、笑って笑って!」
氷河「み、美香さん…」
ひろし「ではそろそろ、出発と行きましょうか。」
卓郎「そうだな!じゃあ、行くか!」
そう言い終わると、卓郎は走り出した。
氷河「えぇ〜!?また走るんですか!?」
美香「ほら、皆早く行くわよー!」
美香もそう言った後、卓郎の後を追った。
ひろし「急かさないで下さい、美香。」
たけし「ま、待ってくれよ〜!」
氷河「やれやれ…」
そして、また持久走のような距離を走ったのであった。
青美山前に着いた時には、氷河はすっかりバテていた。
卓郎「よし、青美山に着いたな!」
氷河「はぁ…はぁ…速すぎますよ、皆さん…」
美香「大丈夫、氷ちゃん?」
氷河「は、はい…」
卓郎「このまま進むが…行けるか?」
たけし「お、俺はいけるぜ…」
ひろし「問題ありません。」
氷河「い、一応大丈夫です…」
卓郎「じゃあ、行くぜ。」
氷河「は、はい!」
5人は青美山に入っていった。
たけし「うぅ…怖いよぉ…」
ひろし「たけし、もう少しです。頑張りましょう。」
森に入って数分、たけしはもうすでに怖くて音を上げていた。そんなたけしをひろしは鼓舞していた。
氷河「毒とか持ってる虫とか蛇とかに気をつけてな。」
皆に注意喚起をしている氷河に美香は口を開いた。
美香「氷ちゃん、そのあたりの知識あるの?」
氷河「はい、キャンプとか家族と何度もやったことがあるので、ある程度の知識はありますよ。知らないことの方が多いですけど…」
ひろし「氷河が分からなかったら私がいいますよ。」
氷河「おぉ、それは心強いですね!」
卓郎「さて、この辺りのはずなんだが…お、あったあった!」
色々と会話をしていると、卓郎が足を止めた。
ひろし「確かにトンネルがありましたね…」
卓郎が「か、かなり深そうだな…」
卓郎「よーし、突撃だぁーっ!!」
皆が進んでいく中、氷河は止まって苦笑いをしていた。
氷河「やっぱりか…ま、まぁ大丈夫だよな…だって…」
卓郎「氷ー!置いてくぞー!」
氷河「あぁすみません!すぐ行きます!」
卓郎に呼ばれ、氷河はハッと我に返り、皆の後を追ってトンネルへ入っていった。
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「えぇ〜!?また走るんですか!?」
今回のサムネは雪原氷河です!
絵を縦にして服装変えました!