【小説】殺人最低ヴァンパイア2話〜同種天敵〜

1 2024/04/13 18:06

前回、血代は謎の男に声をかけられた。その男の正体とは?

(本編)

血代が教室に戻ろうとした次の瞬間、  「血代ちゃんだっけ。」  と謎の声がした。そして血代が振り向くと、そこには男が立っていた。どこかミステリアスで、カッコいい顔つきだった。イケメンというものだろう。物静かそうな顔で、高身長。ナンパとか、チャラ〜っとした感じではない。陽キャとも隠キャとも言い難い感じでよくわからない。そしてその男はこう言った。「君、吸血鬼って聞いたけど本当?」と。それに対して血代はビクッとなったが、冷静に、「そうだけど。みんなには言わないでよね。で、あんたは何者?」と聞き返した。すると、「…妹の事はわかるか?イラスだよ。…君はイラスと仲が良いのか?仲が良いなら安心するけど。」とよくわからないことを言ってきた。(イラス?妹?どーゆーこと?)血代の思考回路がグチャグチャになった。思い切って聞き返した。「あんた。イラスの兄?確かに顔つきはよく似てるけど。『妹はよくやってるか?』的なやつ?」するると相手は、「じゃあイラスがヴァンパイアと言っても仲良いままでいるか?」と言ってきた。血代は一瞬思考停止したが、威勢よく答えた。「あんた、もしかして…ヴァンパイア?見た目も特徴もヴァンパイアみたいだとおもったけど、まさか本当にヴァンパイアじゃないわよね…?じゃ、じゃあイラスもヴァンパイアっていうの?!」男はまたも答えた。「…生徒会長の血を好んでるんだって?悪いけど、俺と妹もその血ねらってるんだ。これでも仲良くできるか?」と。そして血代は答えた。「へぇ。その返事って事はあんたもヴァンパイアなのね。こっちこそ悪いけど、会長の血は譲る事できないわよ。嫌なら相手してあげる」そして男は「悪気はないんだけど…まあめんどくさい解説よりこっちの方がいいよね…んじゃ、戦ってやるよ。今まで血を飲むためだけに、ここの名門高校の受験受けたんだし。努力を無駄にするような真似はしない。手加減しなくても良いんだね?」血代は答える。「いいわ。かかっておいで。今日からイラスと仲良くできるかどうかだけど。喧嘩は買わなきゃ。まあ私が喧嘩売ったんだけどねー。今日からあんたら兄弟は同種天敵よ。」

続く

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タグ: 小説 殺人最低ヴァンパイ.. 同種天敵

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