渡るもの藤原妹紅 第一話:幻想郷
私には日本人なのにとても長くて白い髪がある、それが昨日からなのか、生まれつきなのか、グルーなのかもわからない。そんな髪を手の動く様に布団に寝ながら無心に弄っていると、それまで真っ暗だった空間が明るくなってきたので、朝、日の出だと感じた。そうして私は、転寝したい気持ちもあるが、それを打ち破るのはもう慣れていたのもあり、スッと起き上がり、夜、雨でも降ったのか、少し濡れていた廊下を進み、食卓へと向かった。
「おはよう妹紅」
真っ先に言ってくれたのは永琳だった。
「おはよう」とすぐ返す。
「おはようございます」
次に言ってくれたのはうどんげだった
「おはよう」とすぐ返す。
「てゐは外のうさぎ達と一緒に朝食を摂っているわ」
と永琳が言った。
「今日も輝夜はいないのか?」
「ええ...」とすぐ返される、「心配なのは皆んな同じですから」とすぐ返される。
そう、輝夜がこの幻想郷からいなくなったのだ。
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