空想小説「青鬼」 第12話 カードゲーム
卓郎は部屋を見てすっかり興奮していた。
卓郎「すげぇよここ!ここ動画で撮って有名にしようぜ!」
たけし「宣伝か…いいね!」
美香「じゃあ早速始めましょ!」
氷河「いやいやいや待て待て待て、流石に許可取ってからにしよう?」
ひろし「それに、皆さん走り続けて疲労困憊でしょう。明日にしませんか?」
卓郎「んー…じゃ、そうするか。」
卓郎はうなずいて引き下がった。
美香「それならゆっくり休みましょ!」
氷河「…そうですね!」
たけし「ひろし、トランプしようぜ…!」
たけしは持ってきたトランプを持って誘ってきた。
ひろし「構いませんよ。」
美香「あー、私もやるー!」
卓郎「俺もやるぜ!」
氷河「私もやります!」
卓郎「じゃあ、ババ抜きな!」
氷河「私がカードキリますよ!」
氷河が慣れた手捌きでカードをキルと、皆にカードを配っていった。
氷河『よかった、私のとこにはないな…』
たけし『げっ、俺かよっ…!』
ひろし「では、順番はたけしから時計回りですね。」
五分後、卓郎、氷河、美香が上がり、残るはひろしとたけしの一騎打ちとなった。
氷河「どっちが勝つんですかね…?」
卓郎「たけしってこういうのめちゃくちゃ弱ぇからな…」
そんな事を話していたら、ひろしの「上がり。」という声が聞こえた。
たけし「負けたぁ〜…最早ポーカーフェイスじゃねぇか…」
ひろし「元々私はあまり表情を表に出しませんからね。」
美香「逆にたけしは表情に出過ぎるのよ!」
たけし「何も言えねぇ…」
卓郎「じゃあ、次はUNOやるか?」
卓郎がカードを入れている箱を持って言った。
氷河「カードゲームばっかですね…まいっか。やりましょうやりましょう!」
ひろし「では、今度は私がキリましょう。」
そう言うと、即座にカードをキリ、カードを七枚配った。
たけし「今回は勝ちてぇなぁ…」
四分後、ひろし、たけし、美香が上がり、今度は卓郎と氷河の一騎打ちになった。
氷河「うわ〜…これ不安だなぁ…」
卓郎「よし、氷のターンだぜ。UNO。」
氷河「あぁ、はい。って、卓郎さん後一枚!?私まだ2枚あるから負け確じゃないですか…まぁじゃあ、青の2で、UNO…」
卓郎「よし、終わりだな。」
そう言い、卓郎は最後のカードを出した。そのカードは…
氷河「…卓郎さん。」
卓郎「ん?何だ、氷。」
氷河「数字カード以外を最後に残しちゃ駄目ですよね…?」
氷河にそう言われ、改めてカードを見ると、出したカードは、青のSKIPだった。
氷河「チェックメイト、ですね。」
そう言い、氷河は青の7を出した。
卓郎「うわー、しくじった!!」
美香「まさかのどんでん返しだったわね〜!」
卓郎「悔しいからもう一戦やろうぜ!!」
そうして、宿の部屋で、UNO大会が行われていったのだった。
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