オリジナル小説第11話ステップ バイ ステップ編①

空間転移門によって転移され始め、青と白色の光が視界に広がり始めやがて全視界が光に埋め尽くされる。

そして、視界に青と白色の光が消え緑色の森林が見えるようになる。

森林！？俺が4階に行った時は1、2、3階同様ダンジョンしかなかったはずだ。

ほとんど同じタイミングで空間転移門に入って出てきたイスズが口を開き始める。

「うわぁぁぁ、綺麗な緑色だね！」

「あぁ、そうだな」

少しカタコトになってしまった。

「どうしてカタコトなの？」

「いや、俺が一人でここにきた時はこんな森林なかったんだよ1、2、3階のようにいきなりダンジョンだったからさ」

「ふぅん・・・」

「まぁ、いいんじゃない綺麗だし」

「あぁそうだな、墓場だとか虫がたくさんいる所じゃなくてよかったな」

「まっまあそうね」

少し言葉が詰まったのに違和感を感じたが、この際ツッコミをする気分ではないのでスルーするとしよう。

「転移門の近くは安全みたいだし、転移門近くにポップするモンスターと戦おう、レベル上げの時にパターンがわかってたらラクだからな」

周りにまだ誰も来ていないことを不思議に思いつつも、フィールドに足を進める。

フィールドに出ていきなりエンカウントしたのは

『Strong jaw insect』（ストロング　ジョー　インセクト）

虫系のモンスターだろう。虫の中でも甲虫類なのだろうか、背中が金属のような光沢感がある。背中や頭はメイスなどの打撃系の武器じゃない限りダメージがあまり通らなそうだ。

「やぁぁッ！」

単発ソードスキル『ベーシック・ピィアルス』

色々なことを考えている間に相方のイスズがソードスキルのモーションに入っていた。

ガキッ！！

金属と金属がぶつかり合うような音がし、イスズのソードスキルが弾かれ尻もちをついてしまった。

「きゃっ！」

かわええええええええええ！！！！！！

思わずニヤッとしてしまう。

「な、何よ！」

「いやー、冷静な雰囲気の人だと思ってたからさ・・・」

本心とは違うことを言ってしまい言い訳みたいになってしまった

これも少しは思ったがやっぱり9割が可愛いと思いニヤッとしてしまった。

「顔赤いけど大丈夫か？」

「ッ！女の子の気持ちを考えられない人はもう知らない！」

「おっ、おい！待てよ！そっちは・・・スライムの住処だそ！」

歩いて行ってしまったため、姿は見えないが青色のプレイヤーのHPバーとおそらくスライムであろう赤色のHPバーが見える。

赤色のHPバーが消える、このゲームのスライムはプレイヤーを発見するとプレイヤーめがけ飛び爆発し、不快感とデバフの鈍足を付与されるのだ。

イスズは大丈夫だろうか

「だ・か・ら！そうゆうことは先に言いなさいよね！」

体にスライムを付け森の中から出てくる。

エッッッッッッッッッロ！！

赤色の服と白色のロングスカートにスライムが浸透してしまい、童貞の俺には刺激が強すぎるものが見えてしまいそうな気がする。

「アッ、、俺さっきのモンスターで経験値稼いできますね、はい」

視線を逸らし、転移門近くのフォールドに戻ろうとする。

イスズも自分の服の状態に気がついたのか顔を真っ赤にしている。

「もう、やだぁ・・・」

〈後書き〉

今回も読んでくださりありがとうございました！

ようやく最初のレイド戦が終わり、一歩ずつ迷宮塔を進んでいく

という意味を込めて『ステップ　バイ　ステップ』にしました。

前回と前々回は長くし内容濃くしないと読者に伝わらないと思いかなりの時間をかけて書いたので今回は短くしスラスラ読めるようにしたのですが結局長くなってしまったw？（良ければコメントで教えてください）

最近モチベーションが下がり気味ですが少しずつ書いてあげていこうと思います！

また次回迷宮塔4階で会いましょう！

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まだ読んでない人はこれを読んだ方がわかりやすくなります٩( 'ω' )و